2022年11月4日
米雇用統計でドル買いは加速するのか!? 「11月4日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日の欧州時間は早朝のFOMCでFRBのターミナルレート(利上げの終了水準)が市場予想を上回るかもしれないとなったことで米金利は上昇、ドル買いが進んでいます。
欧州時間にはドル買いが加速しユーロドルは前日安値を更新、ポンドドルはポンド安も相まって1.5%以上の下落となっています。
注目されていた英中銀は市場予想通り0.75%の利上げを発表しましたが、9人のMPCメンバー(英中銀政策決定メンバー)のうち1人は0.5%、1人は0.25%の利上げを支持するなどハト派な考えのメンバーもいたことと、声明文や記者会見がハト派であったことからポンドは売りで反応しています。
今日は注目の雇用統計です。
来週からは米国やカナダがサマータイム終了で冬時間に移行し、マーケットオープンや指標の時間が1時間遅くなります。
目次
◎本日の注目点
1)雇用統計
NFP雇用統計
米国の物価上昇の要因の一つに人件費の高騰があります。
雇用者数が落ち着き、平均時給が低下することで物価高抑制となり、FRBの引き締めペース後退に繋がるのではないかと注目されています。
逆に、予想以上の強い結果となると、FRBの引き締めペースはそのままになると思われ、ドル買いが進むのではないかと思っています。
FOMCでターミナルレート(利上げの終了水準)が市場予想を上回る可能性が出てきたことで金利が上昇し、ドル買いが進んでいます。
雇用統計の結果が予想を上回る、特に平均時給が予想を上回る結果となればドル買いが加速するのではないかと注目しています。
カナダ雇用統計
カナダ中銀は先日の政策発表で市場予想を下回る0.5%利上げを発表しています。
カナダの景気後退が懸念されているのか、雇用統計の結果が注目されています。
カナダ雇用統計が予想よりも悪化していた場合は、次回のカナダ政策発表でさらにハト派になり、カナダドル売りになるのではないかと思っています。
◎本日のイベントスケジュール
11月4日(金曜日)
17:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
18:15 EUR デギントスECB副総裁発言
18:30 EUR ラガルドECB総裁発言
21:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
23:00 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
23:00 CAD カナダIveyPMI
11月5日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
11月6日(日曜日)
米国・カナダがサマータイム終了(冬時間に移行)