2021年8月6日
米雇用統計でポジティブサプライズは出てくるのか? 「8月6日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は英中銀「Super Thursday」が発表されましたが、発表内容はほぼ予想通りで初動は限定的でした。
声明文では引締めの可能性についても触れられており、ややタカ派とマーケットは受け止めジリジリとポンド買いが進みました。
ベイリーBOE総裁の記者会計では、テーパリングは0.5%の利上げ後という発言も出てきており、利上げ期待も高まってきています。
マーケット全体としては雇用統計を控えているため小動き、様子見姿勢の強い1日でした。
本日は米国とカナダで雇用統計が発表され、特に注目されているのはNFP雇用統計です。
また、来週月曜日は米国が祝日なので3連休前となり、ポジション調整などの動きも出てくる可能性があるので注意したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)雇用統計
非農業部門雇用者数:(予想87.0万人)
失業率:(予想5.7%)
平均時給:(予想3.8%)
本日は注目のNFP雇用統計が発表され、雇用者数に注目が集まっています。
「本日の雇用統計と来月の雇用統計はいづれも高い数字が出てくると期待していて、2回の雇用統計で改善が示されればテーパリングを発表する準備は整い得る」とFRB理事が発言したことや、「利上
雇用者数の注目したい点は2つ、値動きと金利です。
雇用者数の予想は87万人ですが、最大予想では160万人と出ています。
失業給付が終わり、失業給付を貰って就職しなかった人たちが戻ってくるのではないかと雇用の上振れ期待が高まっています。
予想が上振れているだけに、結果が上振れても反応はイマイチかもしれません。
また、先日発表されたADP雇用統計が予想値の半分にも満たない結果だったことから、下振れの可能性も指摘されています。
発表された結果に対して、どのくらいの値動きになるのか要注目です。
2つ目の注目点の金利ですが、上記で書いたように雇用の結果が良かった場合テーパリング期待が高まると思います。
期待が高まり金利が上昇するのか、金利上昇に値動きがついてくるのか注目です。
本日の雇用統計が、予想と大きく乖離するような結果になれば大きな値動きに繋がると思いますが、予想通りの結果だった場合は米議会の懸念から値動きは限定的になる可能性があるので、往って来いには要注意です。
2)米議会
未だに採決が進まないインフラ投資法案、9日の休会前に対処したい債務上限問題と米議会のリスクが懸念されています。
本日の米議会で債務上限問題が解決しない場合、イッキに米財源問題に火がつくかもしれません。
米国は来週月曜日が祝日で3連休。
なので、本日が休会前の最終議会になります。
8月15日には米国債の償還利払いがあり、予算が必要になります。
イエレン財務長官は、早ければ8月中にも財源問題が浮上すると発言していることから、本日の議会で債務上限問題が解決しない場合は、リスクオフが進む可能性には注意しておきたい。
特にマーケットクローズ後に結果が出てくる可能性があるので、週明けの窓開けの可能性があるのでポジション調整はしておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月6日(金曜日)
08:30 AUD ロウRBA総裁発言
10:30 AUD RBA四半期金融政策報告
20:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
21:30 USD NFP雇用統計・平均時給・失業率
21:30 CAD カナダ雇用者数増減・失業率
23:00 CAD IveyPMI
8月7日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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