2021年11月5日
米雇用統計で流れは変わるのか? 「11月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の英中銀(BOE)Super Thursdayの発表がありましたが、市場予想を裏切り7対2で据え置きを発表しました。
一時は年内2回の利上げを織り込むほどだった為、据え置きが発表された後にはポンドが大きく下落し、そのままじり安となっています。
中国では不動産会社「佳兆業集団」の支払いが出来なかった事を懸念してややリスクオフに傾いています。
この流れが続くのか、本日の雇用統計で流れが変わるのか注目しています。
その他、本日は週末ということもありリスク管理・ポジション調整にはしっかりと気を付けておきたいと思います。
また、来週からは米国がサマータイムを終了し、標準時間に戻ります。
1時間ずつ時間が遅れ、月曜のマーケットオープンは7時からになります。
目次
◎本日の注目点
1)雇用統計
米雇用統計
米国は人手不足が問題となっており、どこまで雇用者数を伸ばすことが出来るのかに注目が集まっています。
失業率は求人者がいないことで大きく改善しているので、失業率よりは雇用者数や平均時給に注目されると見ています。
人手不足を解消するために企業側がどこまで給与を上げているのかに注目。
高すぎる平均時給は、企業のコスト増に繋がり、物価上昇の要因にもつながるので、どこまで平均時給が上がっているかに注目です。
カナダ雇用統計
カナダは先週の政策発表でテーパリングを終了し、注目は来年の利上げに移っています。
カナダ中銀の利上げ期待は、早ければ来年3月にも利上げするのではないかとの観測が出ており、そのために雇用状況に注目が集まっています。
今回の雇用統計で雇用者数がしっかりと伸びていると、来年の利上げ期待が強くなるのではないかと注目しています。
2)リスク要因
中国要因
昨日は米不動産会社が支払いできなかったことを発端に、マーケットはリスクオフに傾いています。
中国恒大集団はギリギリのところで利払いは出来ているものの、どこまで耐えることが出来るかわかりません。
週末にデフォルトを宣言する可能性もあるので、中国不動産関連に注目です。
米議会
米議会では予算案に関して協議されていますが、バイデン大統領は当初の予算規模3.5兆ドルから1.75兆ドルまで予算規模を縮小しています。
これで予算協議が前に進むのか、米議会に注目です。
その他にも、来年2月に迫ったパウエルFRB議長の任期満了に関して、パウエルFRB議長の再任が微妙な状況となってきています。
バイデン大統領は近いうちに後任人事を発表するとしていて、誰を指名するのか注目を集めています。
パウエルFRB議長の再任が難しくなると利上げ期待も大きく後退するのではないか、ブレイナードFRB理事が次期FRB議長と発表されると規制強化を懸念して株価が下落するのではないかと思われます。
米議会に関するヘッドラインに注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月5日(金曜日)
09:30 AUD 豪RBA四半期金融政策報告
17:30 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
17:30 EUR デギントスECB副総裁発言
18:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
20:00 EUR パネッタECB専務理事発言
21:15 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
22:00 GBP テンレイロBOE外部理事発言
23:00 CAD カナダIveyPMI
11月6日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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