米雇用統計に注目! 「7月5日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月5日

米雇用統計に注目! 「7月5日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は米国が独立記念日で休場、重要指標も無かったことから1日を通して閑散とした相場となりました。

 

本日は米国・カナダで雇用統計が発表されます。

英国では総選挙が実施され、早朝より開票作業が進んでいます。

午前中には大勢が判明するとの見通しで、出口調査では野党労働党が410議席、与党保守党が131議席獲得する見通しで14年ぶりの政権交代になる模様です。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

NFP雇用統計・失業率・平均時給

FRBが注目している雇用市場にゆるみが出てきていないか注目です。

まず、最も注目しているのが失業率で、4.0%が完全雇用の分岐点と言われており予想の4.0%を上回るのか下回るのか注目です。

予想よりも弱く4.0%を上回ると雇用市場が緩みが出てきているのではないかと受け止められます。

また、新規雇用が市場予想を下回り15万人もしくは10万人を下回ると、こちらも雇用市場の緩みと受け止められると思います。

雇用市場の緩みが確認されれば9月利下げ期待が高まるのではないかと思います。

 

 

 

カナダ雇用統計・失業率

先日のCPI(消費者物価指数)の結果が強い結果であったことから追加利下げ期待が後退しています。

カナダの雇用統計の結果が強いものとなれば、さらに追加利下げ期待が後退するのではないかと注目しています。

 

 

 

2)要人発言

 

各国中銀が利下げ(追加利下げ)を実施するのか、年内何回の利下げを予想しているのか、各国要人の発言に注目です。

 

FRBは9月もしくは11月利下げスタートで、年内1回利下げなのか2回利下げなのか注目されています。

先日のドット・チャートでは年1回の利下げ予想となっています。

年2回の利下げ、9月利下げスタート観測が高まればドル売りが進むのではないかと思います。

 

ECBは先日利下げを決定し、のこり年2回の利下げ予想が多いのではないかと思っています。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっています。

8月利下げに向けてMPCメンバーの発言に注目です。

順調に利下げに前向きな発言が出てくるようであれば8月利下げが間違いなくなるのではないかと思います。

 

カナダは先日の強いCPI(消費者物価指数)を受けて、追加利下げ期待が後退しています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

4)リスク要因

 

円安・介入警戒

ドル円は1986年以来37年ぶりの円安水準となっています。

円安が進んだ場合に円買い介入が実施されるのか注目。

口先介入のレベルは高い水準まで来ており、いつ介入が実施されてもおかしくない状況です。

三者会談やレートチェックなどのヘッドラインや、なんちゃって介入などに注目しておきたいと思います。

また、高値を更新した場合にはまとまったストップや新規注文があり、急変する可能性にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

フランス下院議会選挙

第1回フランス下院議会選挙ではルペン氏率いる極右政党が大躍進しました。

ただ、決選投票は週末に持ち越されます。

週末に向けてフランスの政局がどのように動くのか注目です。

このままいけば極右政党が第1党となる可能性が高いですが、中道と左派が連立を組んで与党となる可能性もあります。

決選投票に向けて政治駆け引きに注目です。

仮に極右政党が第1党となった場合はフランスの財政拡大、極右政党の躍進が欧州全体に広がる可能性があります。

選挙結果がどこまで欧州に影響するのか注意しておきたいと思います。

 

 

 

英国総選挙

英国は今回の総選挙で政権交代がメインシナリオとなっています。

本日早朝より開票作業が進んでおり、午前中には大勢が判明するのではないかと思います。

出口調査では野党労働党が410議席を獲得し政権交代するとの見通し、与党保守党は161議席を獲得する見通しとなっています。

このままの結果になった場合、本日夕方以降に労働党からの所信表明などでポンドが動く可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

7月5日(金曜日)

 

16:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

18:40 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

21:15 EUR エルダーソンECB専務理事発言

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

23:00 CAD IveyPMI

 

 

7月6日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

02:15 EUR ラガルドECB総裁発言

 

 

7月7日(日曜日)

 

フランス下院選挙(決選投票)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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