2019年5月3日
米雇用統計・ISM発表、ドル円に方向感は出るのか!? ~5月3日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は、欧州の経済指標が多く発表。 その後はチェコと英国で政策金利が発表と欧州・英国に注目が集まりました。 欧州指標は大きなサプライズもなく通過、チェコ政策金利発表は想定通り利上げ、英国中銀も予想通り据え置きとなりました。 全体的に予想通りとなったことで、為替市場に大きな影響はありませんでした。
為替市場の注目は、WTI原油価格の下落をはじめ商品価格の下落。 資源国通貨はそろって下落しています。 なかでも、原油価格と相関の強いカナダドルは大きく下落しています。
目次
◎本日の注目点
1)雇用統計・ISM非製造業景況指数
本日は米ドルに注目が集まります。 最大の要因は雇用統計とISM非製造業景況指数。 最近の狭いレンジを上抜けしていく材料としては弱い気がするが、111円を下抜けして一段下のレンジに持っていくには十分な材料だと思う。
雇用統計に関しては、先日のADP雇用統計が大幅に予想を上回ったことで、NFP雇用統計にも期待が集まっている。 なので、今回悪い結果が出てしまうと失望感は大きいと思います。
ISM非製造業景況指数に関しては、先日発表のISM製造業景況指数が予想を下回ったことで、本日発表のISM非製造業景況指数も悪いのではないかと警戒感が高まっています。 最近世界的に先行き不透明感が注目されていることで、景気先行指数であるPMIや景況感指数が注目されています。 その為、ISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数ともに予想を下回るとなれば、ドルにとってはかなりのネガティブ材料となります。
雇用統計、ISM非製造業景況指数ともに予想を下回った場合、ドル円は111円を下抜けして下落に繋がるのではないかと思います。
2)豪ドル水準
豪ドルは、来週7日の金融政策発表での利下げ懸念で下落が続いています。 だいぶ安値圏に近づいていることから、節目を下抜けすると一気に下落するのではないかと懸念されています。
そんな中、オーストラリア経済の懸念事項の一つに「住宅バブル崩壊」があります。 その住宅関連指標で、住宅建設許可件数が発表されます。 指標発表をキッカケに下落、節目下抜けしたことから大きく下落。 なんてことにならないか注意しておきたいと思います。 特に、東京市場はGW10連休中で流動性が低下しているので要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
5月3日(金曜日)
労働節(中国)休場
10:30 AUD 住宅建設許可件数
15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
17:30 GBP サービス業PMI
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
23:00 USD ISM非製造業景況指数
23:15 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言
5月4日(土曜日)
00:30 USD クラリダFRB副議長発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント数
02:45 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
04:00 USD ボウマンFRB理事発言