2023年11月14日
米CPI(消費者物価指数)と介入に注目! 「11月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は円安が進み、24時前に一時
NY連銀が公表した10月の消費者調査で、
ただ、円安トレンドは根強く151円ミドルまで戻しています。
本日は注目の米CPI(消費者物価指数)の発表が控えています。
結果次第では152円台に突入する可能性もあるので介入と併せて注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英雇用統計
英国は人出不足による人件費の高騰が物価高の大きな要因となっています。
雇用統計では人件費にあたる平均賃金に注目です。
平均賃金が高止まりしているようであれば物価も高止まりする可能性があり、スタグフレーションの可能性が高まるのではないかと平均賃金の結果に注目しています。
米CPI(消費者物価指数)
FRBは物価抑制のためハイペースで利上げを進めてきました。
FRBの利上げは終了ではないかとマーケットは織り込んでいますが、FRBは追加利上げの可能性を残しています。
CPI(消費者物価指数)の結果が大きく上振れするようなことがあれば追加利上げの期待が高まる可能性があります。
逆にCPI(消費者物価指数)の結果が下振れした場合は、利上げ終了を完全に織り込むのではないかと思っています。
CPI(消費者物価指数)の結果と米金利の動きに注目したいと思います。
2)要人発言
FRB
12月のFOMCに向けて追加利上げがあるのか要人発言に注目です。
先日のFOMCで年内追加利上げの可能性は残したものの、金利の上昇が利上げの代替手段となっているとして金利上昇リスクに言及しました。
また、中東リスクや政府機関の閉鎖リスクなどにも言及し、追加利上げに対しては消極的な姿勢でした。
ただ、先週のパウエルFRB議長の発言がややタカ派であったことから米金利は高止まりしています。
金利上昇、中東リスク、政府機関の閉鎖などリスク要因に加えて、経済指標の結果を受けて利上げの可能性が高まるのか、利上げ終了なのか、発言を受けて金利はどう動くのかと合わせて注目しておきたいと思います。
ECB
ECB理事会では利上げ終了の可能性が高まっています。
また、欧州は景気後退が進んでおり、景況感も悪化しています。
来年には利下げがあるのではないかと注目されています。
景気・景況感についてどのような発言が出てくるのか、利下げについて発言が出てくるのか注目です。
英中銀
先日の英中銀で据え置きを発表し、MPCの投票配分も据え置き票が増えていました。
英国は米欧と比べ物価は高止まり、景気は大きく悪化しており、スタグフレーションの可能性がかなり高くなっていて、英中銀は利上げ終了し、早い時期に利下げがあるのではないかと注目されています。
今週は英国の景気や物価を確認するために経済指標が多数発表されます。
指標結果を受けて発言内容に変化がないか、来年の利下げについて発言が出てこないか注目しています。
日銀・政府当局
ドル円は一時151.76円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まっています。
雇用統計などが市場予想を下回ったことで一時150円割れしましたが、円安トレンドは変わらず再度円安が進んでいます。
円安が進み再度高値を更新した場合に介入について発言があるのか、発言に変化が出てくるのか注目です。
「スタンバイ」との発言は昨年の介入前に出てきていることから、「スタンバイ」はかなり介入警戒レベルの高い発言ではないかと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
11月14日(火曜日)
16:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
16:45 CHF ジョーダンSNB総裁発言
17:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
17:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
18:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
19:00 EUR ドイツ・ユーロ圏ZEW景況感指数
19:30 USD ジェファーソンFRB副総裁発言
21:00 GBP ディングラBOE外部理事発言
22:15 EUR エルダーソンECB専務理事発言
22:30 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
22:45 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
11月15日(水曜日)
00:00 USD バーFRB副議長発言
02:45 USD クールズビー・シカゴ連銀総裁発言
08:50 JPY 日本GDP
09:30 AUD 豪賃金物価指数