2024年10月10日
米CPI(消費者物価指数)に注目! 「10月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
NZ準備銀行(RBNZ)は市場予想通り政策金利を5.25%
米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.
本日は注目の米国CPI(消費者物価指数)が予定されています。
先週の雇用統計以降、FRBの大幅利下げ期待が後退し米金利が上昇しています。
市場の期待に沿う結果となるか注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
米CPI(消費者物価指数)、失業保険申請件数
米国の物価指標でCPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を上回るようであれば大幅利下げ期待は後退し、年内あと2回(0.5%)利下げを完全に織り込んでしまうのではないかと思います。
また、同時に発表される失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用指標の先行指標として注目されています。
先週の雇用統計がかなり強かったことから、失業保険申請件数が市場予想よりも強いものとなれば、さらに利下げ期待の後退に繋がるのではないかと思います。
2)リスク要因
ウクライナ情勢・中東情勢
イランからイスラエルに向けて100発以上(一部では数百発との報道も)の弾道ミサイルが発射され、多くのミサイルは迎撃されたようですが、一部は着弾したようです。
イスラエルは数日以内に報復行動に出ると報じられています。
核施設への攻撃はさすがにないと思いますが、石油施設への攻撃の可能性はあると思います。
石油施設へ攻撃された場合は原油価格の上昇とともにリスクオフが進むのではないかと思います。
Bloombergの報道によると「少なくともイスラエルとヒズボラの全面戦争が始まる瀬戸際に
中東に関するヘッドラインに要注意です。
3)要人発言
次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。
先週の強い雇用統計の結果を受けて11月FOMCの大幅利下げ期待が後退し、年内あと2回(0.5%)の利下げを織り込んでいます。
一時は11月FOMCで0.5%の利下げ、年内あと3回(0.75%)の利下げを織り込みに行っていただけに、米金利は上昇しドル買いが進みました。
今週は雇用統計の結果を受けて要人発言に変化があるのか、週末にCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が予定されており物価指標を受けて発言に変化が出てくるのか注目です。
再度、大幅利下げに前向きな発言が出てくるようであればドル売り、大幅利下げに否定的であればドルは底堅く推移するのではないかと思います。
ECBは10月の理事会で利下げがあるのか、それとも据え置きなのか、発言内容に注目です。
先日の理事会後、0.25%利下げと据え置きで発言が分かれているため、どちらの発言が優勢となってくるのか、指標結果などを受けて発言内容に変化が出てくるのか注目です。
英中銀はインフレの高止まりから利下げには慎重な姿勢を示していましたが、先週ベイリーBOE総裁が利下げに前向きなハト派発言が出てきたことでポンド売りが進みました。
まだまだ利下げ織り込みが完了していないため、ハト派発言が出てくると利下げを織り込みポンド売りが加速する可能性があるので注目です。
日銀は年内の追加利上げがあるのか、発言内容に注目です。
予想では年内追加利上げと、追加利上げは来年に持ち越しとの予想が分かれています。
年内追加利上げの期待が進めば、再度円高が進む可能性があるので注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
10月10日(木曜日)
20:30 EUR RCB理事会議事要旨
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)、失業保険申請件数
22:15 USD クックFRB理事発言
23:30 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
10月11日(金曜日)
00:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
02:00 USD 米30年債入札
02:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言