2024年3月12日
米CPI(消費者物価指数)に注目! 「3月12日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は先週末の米国株式市場でハイテク株が下げた影響から日経平均が下落し、一時は1200円近くが下落する場面があった。
日本の10~12月期GDPが上方修正されたが、市場予想よりも修正幅が低かったことで円安が進む場面があったが日銀のマイナス金利解除期待が高いことから円安への動きは限定的だった。
マーケットは全体的に本日発表の米CPI(消費者物価指数)の発表を控えて様子見ムードの強い1日だった。
本日はCPI(消費者物価指数)に注目、CPI(消費者物価指数)の発表までは引き続き様子見ムードが続くのではないかと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英雇用統計
英国のインフレ要因の一つに人件費があります。
人件費が低下しインフレ低下に繋がるのか、雇用状況に注目です。
特に失業率と平均賃金の結果に注目です。
雇用市場が市場予想よりも緩んでいた場合は利下げ期待が高まり、ポンド売りが進むのではないかと思います。
米CPI(消費者物価指数)
FRBはインフレ抑制のため利上げを続けてきました。
物価は低下してきていますが、ここ数か月は高止まりしている状況です。
今回のCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、前月比を上回る結果となってしまった場合は利下げ期待の後退に繋がるのではないかと思います。
2)要人発言
欧米英など日本以外は利下げ時期に注目が集まっています。
スイスが一番利下げが近いと予想され、続いてカナダ、その次に欧州、英国と米国が年後半に利下げと予想されています。
いつから利下げがスタートするのか、年に何回利下げがあるのか、利下げに関する発言に注目です。
また、欧州や米国はQT(量的引き締め)終了に関する発言にも注目です。
発言を受けて金利が低下するようであれば通貨売りが進むのではないかと思います。
ECBは先週の理事会で6月理事会での利下げの可能性が高まり、理事会後の要人発言でも6月利下げを支持する発言が続いています。
ただ、一部では4月理事会での利下げの可能性を指摘されており、4月利下げに関する発言が出てこないかに注目です。
対して日本は金融正常化に関する発言に注目です。
先週は今年の春闘の賃上げ要求が昨年の
今週は13日が春闘、集中回答日で春闘の回答次第で日銀の金融正常化期待が高まるのではないかと思います。
春闘の結果と、結果と受けて金融正常化に関する発言が出てこないか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
3月12日(火曜日)
16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
17:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
20:00 GBP マンBOE外部理事発言
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
3月13日(水曜日)
春闘、集中回答日
02:00 USD 米10年債入札
03:00 USD 米月次財政収支