2024年8月14日
米CPI(消費者物価指数)に注目! 「8月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はお盆・夏休みで取引量が低下、閑散とした相場となりました。
米国で発表されたPPI(生産者物価指数)は市場予想を下回ったことで米金利は低下しドル売りが加速しました。
本日は注目のCPI(消費者物価指数)が発表されます。
昨日のPPI(生産者物価指数)が予想を下回ったことで、本日のCPI(消費者物価指数)も予想を下回るのではないかと期待が高まっています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
英国の追加利下げに最も影響するのではないかと思うのがCPI(消費者物価指数)です。
CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回り、順調に物価の低下が確認されれば利下げ期待が進むのではないかと注目しています。
米CPI(消費者物価指数)
FRBは9月0.5%利下げの可能性が出ています。
CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回り、順調に物価の低下が確認されれば9月0.5%利下げの織り込みが進むのではないかと思います。
豪雇用統計・失業率・労働参加率
豪州RBAは主要中銀の中で追加利上げの可能性が残っている、タカ派の中銀です。
雇用状況が強ければ追加利上げとはいかないまでも、利下げ観測の先送りにつながるのではないかと思います。
2)金融政策
RBNZ理事会
注目度:高い
織り込み度:利下げ予想が7~8割織り込んでいる
バイアス:特になし
ポイント:利下げの有無と利下げの示唆
ニュージーランドはRBNZのインフレ見通しや市場予想を下回るインフレ率となっており、急遽利下げ期待が高まってきました。
まだ、完全に利下げを織り込んだわけではないと思うので、利下げ・据え置きどちらが発表されても大きな値動きにつながるのではないかと注目しています。
もし、据え置きが発表された場合には、声明文で利下げについて示唆されるのかにも注目したいと思います。
3)リスク要因
日銀の利下げ、米国雇用統計の悪化から株価が暴落、マーケットはリスクオフが進みました。
先週の株式市場は少しづつ落ち着きを取り戻してきています。
今週は指標でサプライズが出ない限りは、日本はお盆、欧米は夏休みに入ってきておりボラティリティが低下し、大きな動きにはならないのではないかと思っています。
ただ、日銀から追加利上げの発言や米国の弱い指標結果が出てくると、再度ボラティリティが高まり株価の下落につながる可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、リスク要因としてウクライナ情勢と中東問題が挙げられます。
イランはイスラエルを攻撃するとの一部報道が伝わるなど、中東情勢は緊張状態となっています。
本当にイランがイスラエルを攻撃した場合は原油価格の上昇を含むリスクオフが進むのではないかと注目しています。
ウクライナに関してはロシアの領土を一部制圧したとの報道があります。
ロシアとウクライナの情勢が悪化した場合にどこまでリスクオフが進むのか注目です。
指標発表時以外はお盆と夏休みでボラティリティが低下しているため、突発的なヘッドラインが出てきた場合に大きな値動きにつながる可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
8月14日(水曜日)
11:00 NZD RBNZ理事会・声明文
12:00 NZD オアRBNZ総裁記者会見
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
23:30 USD 原油在庫量
8月15日(木曜日)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率