2022年4月12日
米CPI(消費者物価指数)の発表でドル円は上抜けする?? 「4月12日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
日曜に開催されたフランス大統領選挙は過半数を獲得する候補者がいなかったことで、マクロン大統領とルペン候補が決選投票に進むこととなりました。
負けた候補がマクロン大統領を支持するような発言をしたことから、決選投票はマクロン大統領が優勢なのではないかとの憶測からユーロ買いが優勢となりました。
また、昨日は黒田日銀総裁や日銀支店長たちから、緩和継続や円安容認発言出てきたことを追い風に円安が進み、ドル円は一時125.77円まで上昇しています。
本日も円安が進むのか、円を中心にボラティリティの高い日になるのではないかと注目しています。
また、本日は注目度の高い米CPI(消費者物価指数)や英雇用統計など、重要指標も発表されるので注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英雇用統計
英国の物価上昇の要因の一つに人件費の高騰があります。
雇用者数の増減も重要ですが、今一番注目されているのは平均賃金だと注目しています。
平均賃金が予想以上の伸びを示した場合、人件費の高騰に繋がり、人件費はコストとして商品価格に転嫁され、結果的に物価上昇に繋がります。
平均賃金が予想以上に上昇すれば、物価上昇に繋がり、物価上昇を抑えるように利上げ期待に繋がるのではないかと注目しています。
米CPI(消費者物価指数)
FRBは物価を抑える為に利上げを急いでおり、次回利上げ幅は0.5%利上げの可能性が高くなっています。
本日発表されるCPI(消費者物価指数)が予想以上に、前回以上の伸びを示した場合は、物価の上昇を抑える為に引き締めを急ぐのではないかと期待が高まるのではないかと注目しています。
ただ、米国の物価上昇や引き締めはかなり織り込みが進んでいる部分があります。
指標結果が発表され、予想を上回ったのに値動きが限定的だった場合は織り込み済みになったと判断でき、ドル買いの上値が重くなるのではないかと思われます。
指標結果と値動きから、織り込み度合いとドル買いの上値を計りたいと注目しています。
2)円安
昨日も円安が大きく進み、ドル円は一時125.77円まで上昇しています。
昨日の黒田日銀総裁始め、日銀支店長からは円安容認発言や緩和継続に前向きな発言が出てきていることも円安要因の追い風となっています。
ただ、さすがに円安がいき過ぎているのではないかとの声も出てきていることから、円安けん制発言が出てくる可能性には注意しておきたいと思います。
円安けん制発言が出てきた場合、今まで進んだ円安が一気に巻き戻して円高に進む可能性があります。
また、日銀は金融政策決定会合で緩和政策から方針転換するのではないかとの観測報道、飛ばし記事が出てくる可能性もあります。
このようなヘッドラインが出てきた場合にも円高が一気に進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月12日(火曜日)
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
18:00 EUR ドイツZEW景況感指数
18:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
4月13日(水曜日)
01:10 USD ブレイナードFRB理事発言
02:00 USD 米10年債入札
07:45 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
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