米CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)通過で要人発言の変化に注目! 「11月16日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年11月16日

米CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)通過で要人発言の変化に注目! 「11月16日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日のPPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)に続き市場予想を下回る結果となり、順調なインフレ低下が確認されました。

PPI(生産者物価指数)直後はインフレ低下によるドル売りで反応しましたが、同時に発表された小売売上高やニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を上回ったことからドル買いが優勢となりドル円は上昇しました。

米金利の上昇もあり、ドル円は151.40円まで上昇しています。

 

円安が進みクロス円が上昇、ユーロ円は一時164.23円と2008年8月以来の高値を更新、豪ドル円は98.59円と22年9月以来の高値を更新、NZドル円は91.20円と15年4月以来の高値を更新、スイスフラン円は一時170.50円と連日で史上最高値を更新しています。

 

本日は要人発言が多数予定されていることから、CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)の結果を受けて発言内容に変化が出てこないか注目しています。

また、指標では失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数に注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

豪雇用統計

RBAは先日の理事会で追加利上げを発表し、さらなる追加利上げの可能性を残しています。雇用が強ければ景気の底堅さや人件費の高止まりなどから追加利上げの可能性が出てくるのではないかと注目しています。

雇用者数や失業率とともに、フルタイムなのかパートなのかなど労働参加率にも注目しておきたいと思います。

 

 

 

失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数

米国は雇用市場の逼迫から人件費の高騰がインフレ要因となっていることから雇用市場に注目が集まっています。

失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用指標の先行指標として失業保険申請件数が注目されています。

失業保険申請件数が悪化していれば雇用市場の緩みにつながり、インフレ低下の要因となるのではないかと思います。

また、同時に発表されるフィラデルフィア連銀製造業景況指数にも注目。

インフレ低下が確認されると次は景気後退に注目、景況指数が悪化していれば利下げ織り込みが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

2)要人発言

 

FRB

12月のFOMCに向けて追加利上げがあるのか要人発言に注目です。

先日のFOMCで年内追加利上げの可能性は残したものの、金利の上昇が利上げの代替手段となっているとして金利上昇リスクに言及しました。

また、中東リスクや政府機関の閉鎖リスクなどにも言及し、追加利上げに対しては消極的な姿勢でした。

ただ、先週のパウエルFRB議長の発言がややタカ派であったことから米金利は高止まりしています。

金利上昇、中東リスク、政府機関の閉鎖などリスク要因に加えて、経済指標の結果を受けて利上げの可能性が高まるのか、利上げ終了なのか、発言を受けて金利はどう動くのかと合わせて注目しておきたいと思います。

 

 

 

ECB

ECB理事会では利上げ終了の可能性が高まっています。

また、欧州は景気後退が進んでおり、景況感も悪化しています。

来年には利下げがあるのではないかと注目されています。

景気・景況感についてどのような発言が出てくるのか、利下げについて発言が出てくるのか注目です。

 

 

 

英中銀

先日の英中銀で据え置きを発表し、MPCの投票配分も据え置き票が増えていました。

英国は米欧と比べ物価は高止まり、景気は大きく悪化しており、スタグフレーションの可能性がかなり高くなっていて、英中銀は利上げ終了し、早い時期に利下げがあるのではないかと注目されています。

今週は英国の景気や物価を確認するために経済指標が多数発表されます。

指標結果を受けて発言内容に変化がないか、来年の利下げについて発言が出てこないか注目しています。

 

 

 

日銀・政府当局

ドル円は一時151.76円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まっています。

雇用統計などが市場予想を下回ったことで一時150円割れしましたが、円安トレンドは変わらず再度円安が進んでいます。

円安が進み再度高値を更新した場合に介入について発言があるのか、発言に変化が出てくるのか注目です。

「スタンバイ」との発言は昨年の介入前に出てきていることから、「スタンバイ」はかなり介入警戒レベルの高い発言ではないかと思います。

 

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

11月16日(木曜日)

 

08:50 JPY 日本貿易収支

09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

17:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

18:30 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言

20:00 USD クックFRB理事発言

20:30 EUR ラガルドECB総裁発言

20:45 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言

21:10 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言

21:10 USD バーFRB副議長発言

22:30 USD 米失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数

22:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言

23:15 EUR デギントスECB副総裁発言

23:25 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

 

 

11月17日(金曜日)

 

00:30 USD ウォラーFRB理事発言

00:35 USD バーFRB副議長発言

00:45 GBP ラムズデンBOE副総裁発言

02:00 USD クックFRB理事、メスター・クリーブランド連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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