昨日はECB理事会で市場予想通り据え置きが発表されました。

声明文や記者会見でも特に変更はなかったものの、債券市場ではECBの早期利下げが意識され金利は低下しユール売りが進みました。

その後、ECB関係者の話として「ECBはインフレ統計が改善すれば、3月にも利下げ議論を開始する用意がある」と一部報道で報じられるとユーロ売りが加速しました。

 

米国で発表された10~12月期GDPの速報値は市場予想+2.0％に対して、結果は+3.3%と市場予想を大きく上回りドル買いで反応しましたが、その後はすぐに失速しました。

 

本日はFRBが最も注目する物価指標であるPCEデフレーターが発表されので注目したいと思います。

また、ECBの利下げ観測や日銀の金融正常化観測にも注目しておきたいと思います。

◎本日の注目点

 

１）経済指標

 

PCEデフレーター

FRBが最も重要視している物価指標です。

PCEデフレーターが順調に低下してきているようであれば、物価が落ち着いてきていると判断され、利下げへのハードルが下がるのではないかと注目しています。

 

 

 

２）要人発言

 

米国はブラックアウト期間で要人発言はありません。

カナダや欧州は金融政策発表後なので、今回の政策発表についての発言に注目しておきたいと思います。

また、発言で最も注目しておきたいのは日銀・政府の発言で、為替介入に関する発言です。

先週、148円台後半に近づくと鈴木財務相からけん制発言が出てきています。

このまま円安が進むようであれば口先介入が出てくるのではないかと注目しています。

レベル感と一緒に注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

1月26日(金曜日)

 

16:30　EUR　パネッタECB専務理事発言

18:00　EUR　シムカス・リトアニア中銀総裁発言

18:30　EUR　カザークス・ラトビア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

22:30　USD　PCEデフレーター

 

 

1月27日(土曜日)

 

00:00　USD　米中古住宅販売保留

03:00　USD　ベイカーヒューズ社リグカウント