米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数に注目! 「3月13日の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > 米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数に注目! 「3月13日の注目点とイベントスケジュール」

2025年3月13日

米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数に注目! 「3月13日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は米国が鉄鋼・アルミニウム関連の輸入品に課す25%の追加関税を発動、EUとカナダは対米報復関税を発表するなど世界的な貿易戦争が一段と激化するとの懸念からリスクオフが進みました。

 

2月米消費者物価指数(CPI)が前月比+0.2%、前年比+2.8%と予想の前月比+0.3%、前年比+2.9%を下回ったことで、ドル円は発表直前の高値148.87円から148.18円前後まで急落しが、ダウ先物が300ドル前後上昇し、米CPIの発表直後に4.24%台まで低下していた米10年債利回りが4.32%台へ再び上昇したことで、149.19円まで上値を伸ばしました。

 

カナダ銀行(BOC)は政策金利を市場予想通り0.25%引き下げ、2.75%に引き下げを決定しました。

 

本日は米PPI(生産者物価指数)や失業保険申請件数が予定されています。

ただ、マーケットの中心はトランプ大統領の言動、関税が中心となるのではないかと思っています。

また、明日午前は春闘の回答集計結果が出てくるので、結果を受けて日銀の利上げ観測に繋がれば円買いが加速する可能性があるので注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)リスク要因

 

トランプリスク

 

トランプ大統領の関税に関する発言がマーケットを混乱させています。

4月2日にはメキシコやカナダに関税を課すと発言、かと思えばカナダ産の鉄鋼・アルミニウムの輸入関税を25%から50%に引き上げると発言したり、やはり減額を検討すると発言したり、昨日は鉄鋼・アルミニウム関連の輸入品に課す25%の追加関税を発動しました。

さらに「4月2日は非常に重要な日になるだろう」とトランプ大統領は発言しており、さらに関税に関する発言が続くのではないかと予想されます。

また、欧州やカナダは米国の関税に対して報復関税を課すと発言しており、トランプ大統領は報復関税には対抗すると発言、貿易戦争に発展するリスクがあります。

トランプ大統領の言動に注意しておきたいと思います。

 

 

 

円買い・日銀利上げ観測

先週、春闘の賃上げ要求額が32年ぶりに6%を超えたと報じられると、賃金の上昇から日銀が早期利上げするのではとの観測につながり円買いが進みました。

また、トランプ大統領が日本や中国に対して通貨安政策をやめるように発言、通貨安政策に対して対応すると発言したことも円買いが進んだ要因と考えています。

明日午前には春闘の回答が公表されるため、春闘の結果を受けて日銀の早期利上げ観測が進み円買いが加速する可能性があります。

どこまで円買いが進むのか、注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数

PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。

PPI(生産者物価指数)が上昇を始めると、遅れてCPI(消費者物価指数)が上昇し、逆も同様です。

そのため、PPI(生産者物価指数)も市場予想よりも弱い結果が出てくると追加利下げの可能性が高まるのではないかと思います。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

3月13日(木曜日)

 

18:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言

18:15 EUR デギントスECB副総裁発言

19:00 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数

 

 

3月14日(金曜日)

 

春闘、第1回回答集計結果(連合)

 

01:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

02:00 USD 米30年債入札

02:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND