2023年10月11日
米PPI(生産者物価指数)とFOMC議事要旨に注目! 「10月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は一部報道で「日銀は23年度の物価上
また、米国の要人発言からは一昨日からハト派発言が続いています。
米金利の上昇は引き締め効果と同様の効果があり、景気を抑える効果があると発言しており、年内の追加利上げ期待は後退しています。
本日は物価指標であるPPI(生産者物価指数)やFOMC議事要旨が発表されます。
発表を受けて金利がどのように動くのか注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
米PPI(生産者物価指数)
PPI(生産者物価指数)は仕入れ価格みたいなもので、PPI(生産者物価指数)が上振れた場合は仕入れ価格が上振れしたとみられ、仕入れ価格の上振れは商品価格に転嫁されCPI(消費者物価指数)の上振れ要因となってしまいます。
注目のCPI(消費者物価指数)発表を控えて、PPI(生産者物価指数)の結果に注目です。
2)金融政策
FOMC議事要旨
9月のFOMCでは市場予想通り据え置きが発表され、ドットチャートからは年1回の追加利上げが予想されています。
ややタカ派に受け止められる内容であったことからFOMC後はドル買いが進んでいます。
議事要旨の内容から同じくややタカ派な内容が出てきた場合は引き続きドルが底堅く推移するのではないかと思っています。
また、追加利上げは11月なのか、それとも12月なのか、追加利上げの時期と条件についてもヒントがないか注目です。
3)要人発言
FRB
FRBは9月FOMCのドットチャートで年内あと1回の追加利上げが予想されていました。
ただ、今週に入り金利利回りの上昇が引き締め効果との発言から年内の追加利上げ期待が後退しています。
今週は物価指標であるPPI(生産者物価指数)やCPI(消費者物価指数)の発表があります。
結果を受けて、FRB要人発言から利上げ終了に関するヒントが出てこないか注目です。
ECB
欧州では景気悪化などから利上げ終了期待が高まっています。
ECB要人から利上げ終了に関する発言が出てこないか注目です。
先週発表されたIMM通貨先物ポジションでは、ユーロ買いポジションがたまっていますが減少傾向にあります。
利上げ終了が意識されればユーロ売りが進むのではないかと思っています。
英中銀
英中銀は先日の金融政策発表で、サプライズの据え置きを選択しました。
特に英中銀のメンバーの多くが据え置きを支持していたことから、利上げ終了が意識されています。
要人発言から利上げ終了が感じられると一気に利上げ終了観測が高まり、ポンド売りが加速するのではないかと注目しています。
4)円安・介入警戒
先週の米雇用指標JOLTS求人件数が強かったことで米金利は上昇し、ドル円は150円を超え一時150.
その直後、大きな円買いが実施され、市場では円買い介入が実施されたのではないかとの観測が出ています。
財務省幹部は為替介入の有無について「ノーコメント」と回
昨日公表された日銀の当座預金残高の予想から日本当局による介入ではなかったとBloombergが報じています。
ということは、150円に達したとしても前回同様に介入が実施されない場合もあります。
本当に実弾介入が実施されるのか、レートチェックと発言のレベル感に注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
10月11日(水曜日)
09:30 AUD ケントRBA総裁補佐発言
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
17:15 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
17:15 USD ボウマンFRB理事発言
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
23:15 USD ウォラーFRB理事発言
10月12日(木曜日)
00:15 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
01:15 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
02:00 USD 米10年債入札
03:00 USD FOMC議事要旨(9月20日分)
05:30 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
10:30 JPY 野口日銀審議員発言