米PPI(生産者物価指数)に注目! 「1月14日の注目点とイベントスケジュール」

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2025年1月14日

米PPI(生産者物価指数)に注目! 「1月14日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は特にイベントもなく様子見ムードの強い1日となりました。

 

前週末の米雇用統計を受けて米利下げ観測が一段と後退を背景に米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇し、一時4.8026%前後と2023年11月以来の高水準を付けると、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなりました。

 

本日は米国の物価指標であるPPI(生産者物価指数)が予定されています。

指標以外ではリスク要因に注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

米PPI(生産者物価指数)

PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されている指標です。

PPI(生産者物価指数)は商品になる前段階の材料や部品の仕入れ価格を指数化したもので、仕入れ価格が高騰すると商品価格に転嫁され物価上昇に繋がります。

米国はインフレ高止まりが懸念されており、PPI(生産者物価指数)が高止まりもしくは再度上昇し始めないか注目されています。

PPI(生産者物価指数)の高止まりなどが確認されればインフレ高止まり懸念に繋がり、利下げ停止が懸念され金利上昇・ドル買いが進むのではないかと思います。

 

 

 

2)リスク要因

 

トランプリスク

来週20日に大統領就任が決まっているトランプ次期大統領の発言に注目が集まっています。

特に関税に関する発言に注目が集まっています。

先週6日に米ワシントン・ポスト紙が「次期政権は、インフレを再燃させる懸念もあるため、関税引き上げの対象を、国家安全保障などに影響する重要分野に限定する計画を検討」と報じたことで米ドルが下落しましたが、トランプ氏がすぐにこの報道を否定し8日には「同盟国にも敵対する国にも一律に関税を課すために、国際緊急経済権限法=IEEPAを使うことを検討」と伝わったため、米10年債利回りは一時4.72%台と昨年4月以来の高水準を付けドル買いが進みました。

今週もトランプ次期大統領の発言で株価や金利に影響が出る可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

円安・介入警戒

ドル円は一時158円付近まで進み、財務官や財務相から円安けん制発言が出てきています。

158円を超えて160円が近付くと口先介入や実弾介入が警戒されます。

口先介入のレベル感に注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ポンド下落

英国ではスターマー英首相率いる労働党政権が昨年10月末に発表した予算案が、大型増税とともに過去最高に近い借入れ計画が明らかになり、英政府の財政拡大の方針を受けた債券需給の緩みが懸念され、英長期債の急落(金利は上昇)とともにポンド売りが進んでいます。

リーブス財務相は財政規律の順守を訴えたが、借入コストの上昇は更なる増税や支出計画の削減に繋がると危惧する声も高まり、経済成長のブレーキになり兼ねない悪い金利上昇の流れを、今のところ英政府には止める術が無いと市場では認識され、英10年債利回りは2008年の金融危機以来の水準、30年債利回りは1998年以来の水準まで大幅に上昇しています。

今週は英国経済指標が多数予定されており、結果次第ではさらに金利が上昇する可能性があります。

要人発言と併せて英金利が上昇、ポンド下落、英国金融危機に繋がらないか注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

1月14日(火曜日)

 

08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

10:30 JPY 氷見野日銀副総裁発言

10:35 EUR レーン・フィンランド中銀総裁発言

16:35 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

17:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

17:30 GBP ブリーデンBOE副総裁発言

22:30 USD 米PPI(生産者物価指数)

 

 

1月15日(水曜日)

 

00:00 USD シュミッド・カンザスシティ連銀総裁発言

05:05 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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