米PPI(生産者物価指数)やミシガン大学消費者信頼感指数に注目! 「10月11日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年10月11日

米PPI(生産者物価指数)やミシガン大学消費者信頼感指数に注目! 「10月11日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は注目の米CPI(消費者物価指数)が発表され、市場予想を上回る結果から発表後はドル買いで反応しました。

ただ、同時に発表された失業保険申請件数が市場予想よりも弱かったことからすぐにドル円は戻し、ドル売りが混じり上下に激しく動く展開となりました。

 

本日は米物価指標であるPPI(生産者物価指数)や景況感指標であるミシガン大学消費者信頼感指数、カナダの雇用統計など指標多数です。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

英GDP

先週のベイリーBOE総裁のハト派発言で英中銀の利下げ期待が高まってきています。

英国のGDPが市場予想を下回るようであれば追加利下げ期待が進み、ポンド売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

米PPI(生産者物価指数)

PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。

PPI(生産者物価指数)は仕入れなどの価格に関する指標のため、PPI(生産者物価指数)が上昇すると仕入れ価格が上昇し、企業は仕入れ価格の上昇を商品価格に転嫁するため物価が上昇します。

逆にPPI(生産者物価指数)が低下すれば商品価格も低下し、物価が低下します。

PPI(生産者物価指数)が低下し、落ち着いてきているのか注目です。

 

 

 

カナダ雇用統計・失業率

カナダは主要中銀の中でも先行して利下げを進めています。

カナダと米国は経済圏が近いため、先週の米国雇用統計が強かったことからカナダ雇用統計にも期待が集まっています。

米国同様に強い結果となれば利下げ期待は後退し、カナダドルの買い戻しが進むのではないかと思います。

逆に弱い結果となれば期待ハズレとなり大きくカナダドル売りに繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

米国はソフトランディング出来るのか注目されています。

FRBは予防の利下げを進めましたが、先週の雇用統計はかなり強い結果となりました。

このまま着陸しないまま景気浮上する可能性も出てきたのではないかと景況感に注目しています。

ミシガン大学消費者信頼感指数が再度上昇し始めれば、このまま景気浮上する可能性が出てきます。

ミシガン大学消費者信頼感指数の結果に注目です。

 

 

 

2)リスク要因

 

ウクライナ情勢・中東情勢

イランからイスラエルに向けて100発以上(一部では数百発との報道も)の弾道ミサイルが発射され、多くのミサイルは迎撃されたようですが、一部は着弾したようです。

イスラエルは数日以内に報復行動に出ると報じられています。

核施設への攻撃はさすがにないと思いますが、石油施設への攻撃の可能性はあると思います。

石油施設へ攻撃された場合は原油価格の上昇とともにリスクオフが進むのではないかと思います。

Bloombergの報道によると「少なくともイスラエルとヒズボラの全面戦争が始まる瀬戸際にある。そうなればレバノンには壊滅的な被害が及び、イスラエルには多大な苦痛が伴うだろう」「イランが参戦すれば、中東全域にリスクが及ぶ」と中東全域のリスクオフが懸念されています。

中東に関するヘッドラインに要注意です。

 

 

 

3)要人発言

 

次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。

 

先週の強い雇用統計の結果を受けて11月FOMCの大幅利下げ期待が後退し、年内あと2回(0.5%)の利下げを織り込んでいます。

一時は11月FOMCで0.5%の利下げ、年内あと3回(0.75%)の利下げを織り込みに行っていただけに、米金利は上昇しドル買いが進みました。

今週は雇用統計の結果を受けて要人発言に変化があるのか、週末にCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が予定されており物価指標を受けて発言に変化が出てくるのか注目です。

再度、大幅利下げに前向きな発言が出てくるようであればドル売り、大幅利下げに否定的であればドルは底堅く推移するのではないかと思います。

 

ECBは10月の理事会で利下げがあるのか、それとも据え置きなのか、発言内容に注目です。

先日の理事会後、0.25%利下げと据え置きで発言が分かれているため、どちらの発言が優勢となってくるのか、指標結果などを受けて発言内容に変化が出てくるのか注目です。

 

英中銀はインフレの高止まりから利下げには慎重な姿勢を示していましたが、先週ベイリーBOE総裁が利下げに前向きなハト派発言が出てきたことでポンド売りが進みました。

まだまだ利下げ織り込みが完了していないため、ハト派発言が出てくると利下げを織り込みポンド売りが加速する可能性があるので注目です。

 

日銀は年内の追加利上げがあるのか、発言内容に注目です。

予想では年内追加利上げと、追加利上げは来年に持ち越しとの予想が分かれています。

年内追加利上げの期待が進めば、再度円高が進む可能性があるので注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月11日(金曜日)

 

15:00 GBP 英GDP

16:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

23:45 USD ローガン・ダラス連銀総裁発言

 

 

10月12日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

02:10 USD ボウマンFRB理事発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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