2022年5月16日
英・米・欧の要人発言が多数!! 「5月16日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週は株安が進み、リスクオフ相場に傾きました。
大きく進んだ円安もリスクオフ相場で調整買いが進みました。
今週もリスクオフが進むのか、それとも株安も一服し円安調整も終了し再度円安が進むのか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
本日はECBの重要要人レーンECB専務理事兼主席エコノミストや、FOMCで常任投票権を持つウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁、英中銀のベイリーBOE総裁やラムズデンBOE副総裁など、政策決定に大きく影響力を持つ要人発言が続きます。
発言内容と値動きに注目です。
FRB要人
FRBは先日のFOMCで0.5%利上げを発表し、6月からQT(資産縮小)スタートも発表しました。
パウエルFRB議長は記者会見で0.75%利上げの可能性を否定し今後2会合で0.5%利上げを示唆、市場では0.75%の利上げを予想する部分もあり一時はドル売りが進みました。
今後2会合で0.5%利上げなのか、0.75%利上げの可能性はないのか、QT(資産縮小)の加速はないのか、発言内容に注目です。
再度0.75%の利上げを織り込むようであればドル買いが進む可能性が高いのではないかと注目しています。
ECB要人
ECBも7月に利上げに踏み切るのではないかと注目が集まっています。
ECB要人発言からどのくらいタカ派が増えているのか、利上げ時期や利上げペースをどのように考えているのか発言内容に注目です。
利上げ期待が高まればユーロが底堅くなるのではないかと注目しています。
BOE要人
英国では物価上昇と景気後退が注目されています。
物価上昇を抑える為の利上げを優先させるのか、利上げをすることで景気を冷やす可能性があることから景気を優先させて物価上昇を放置するのか、英中銀がどちらに進むのか発言内容に注目しています。
今週は雇用統計やCPI(消費者物価指数)の発表もあり、結果を受けて英中銀要人からどのような発言が出てくるのかにも注目です。
2)リスク要因
ウクライナ情勢
ロシアへの制裁による物価上昇がリスクオフ要因となっています。
対してロシアもポーランドやブルガリアへのガス供給を停止、さらにNATOへの加盟を申請しているスウェーデンやフィンランドへのガス供給停止をほのめかしています。
ロシアのウクライナ侵攻が次のステップに進む可能性にも注意しておきたい。
化学兵器や生物兵器、核兵器などを使用した場合は欧米の反応も変わり、リスクオフが進む可能性もあるので注意しておきたいと思います。
株安リスク
世界的な物価高と、物価高を抑える為に主要中銀による引き締め政策から株価が大きく下落しています。
株価下落によるリスクオフが進む可能性あるので注目。
本日は要人発言が多数予定されており、引き締め加速に繋がるような発言が出てくると株価の上値を重くするのではないかと思います。
要人発言後の株価の動きに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月16日(月曜日)
16:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
17:20 EUR パネッタECB専務理事発言
17:40 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
21:55 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
23:15 GBP ベイリーBOE総裁、ラムズデンBOE副総裁、ハスケルBOE外部理事発言
5月17日(火曜日)
10:30 AUD RBA理事会議事要旨