2022年3月17日
英中銀の政策発表に注目! 「3月17日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目のFOMCで予想通り0.25%利上げが発表されました。
同時に発表されたドットチャートでは年内7回の利上げが予想され、こちらも市場予想通りの内容でした。
サプライズだったのは経済・インフレ予想で、インフレ見通しが想定以上の上方修正されていたことです。
インフレ予想が予想以上ということで、引き締めが加速する可能性に繋がりドル買いが進みました。
記者会見でもQT(資産縮小)のスタートが5月になる可能性にも触れ、下半期スタート予想から前倒しになっていることもタカ派ととられました。
本日は英中銀とトルコの政策発表があり、特に英中銀の政策発表に注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
英中銀
注目度:やや高い
織り込み度:0.25%利上げを織り込み済み
バイアス:ややポンドの上値重い
ポイント:サプライズの0.5%利上げがあるか?
ウクライナ情勢を受けてハト派に傾いていないか?
前回の会合は0.25%利上げでしたが、9名の理事のうち4名が0.25%利上げを支持するというタカ派な内容でした。
それからの発言などから今回0.25%利上げは確実視されています。
ただ物価高などから0.5%利上げの可能性も噂されています。
仮に0.5%利上げであった場合はポンド買いが出てくるのではないかと考え、0.25%利上げの場合は声明文の内容次第になるのではないかと考えています。
また、ウクライナ情勢を受けてスタグフレーション懸念など英国経済見通しが下方修正される可能性もあり、引き締めを後退させる可能性も注目されています。
声明文で景気後退の懸念や引き締めを後退させるような内容が出てきた場合はポンド売りが進む可能性があるので注目しておきたいと思います。
トルコ政策金利
注目度:やや高い
織り込み度:据え置きを8割織り込み済み
バイアス:トルコリラ安
ポイント:据え置きを発表できるかと今後の政策見通し
トルコは前年比54.44%の物価上昇率となっており、物価高が問題となっています。
本来であれば利上げする場面なのでしょうが、エルドアン大統領は利下げ政策をとってきました。
今回利下げはないと思いますが、利下げをすればトルコリラは暴落すると思います。
気持ち利上げしたところでトルコリラは多少の上昇で終わると思います。
今後の政策見通しで物価上昇が落ち着くまでは大きく利上げするなどの見通しを発表しない限りはトルコリラの上値は重いままではないかと考えています。
2)豪雇用統計
RBA理事会は雇用状況に注目しています。
なので、明日の雇用統計はRBAの政策判断に影響するのではないかと注目しています。
特に注目しているのは労働参加率と失業率です。
今までの豪州はコロナ禍で働きたい人が少ないことで失業率が改善していました。
ただ、人手不足や本当の意味で雇用が改善したとはいえないことから、働きたい人が増えているか、コロナ禍から労働者が復帰してきているかに注目しています。
なので労働参加率が上昇したうえで、失業率が改善しているかに注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
3月17日(木曜日)
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
18:30 EUR ラガルドECB総裁発言
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
19:15 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:00 GBP 英中銀政策金利・声明文・MPC投票配分発表
21:15 EUR シュナーベルECB専務理事発言
21:30 USD 米建築許可件数・失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
3月18日(金曜日)
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
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