2019年4月8日
英国・合意なき離脱までカウントダウンスタート! ~4月8日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週は、雇用統計が発表されましたが、大方予想通りの結果だったことで、ドル円は膠着状態です。 111.50円より下は底堅く、112.00円より上は重たいといった狭いレンジで動いています。
最近、ポンド以外でよく動くのがオージーとニュージーです。 オージーは先週理事会で、利下げ確率は少し後退しました。 反対に、ニュージーは利下げの可能性が残ったままです。 オージー・ニュージーには注目していきたいと思います。
また、東京時間で発表される中国指標などにも左右されるので注目です。。。
目次
◎本日の注目点
1)英国議会・Brexit
未だに、結論が出ない離脱案ですが、 審議・採決・会談は続いています。
・英国議会では、代替案や修正案について審議・決済が行われます。 どのような結果が出てくるか注目です。
・メイ首相と野党労働党のコービン党首は会談継続しています。 与党と野党で手を組むことに賛否両論ありますが、話し合いがまとまり、新離脱案が出来るか注目です。
・メイ首相はトゥスクEU大統領に離脱期限の延期を申し入れるため、書簡を送っています。 ただ、内容は6月30日までの延期! これは前回却下になったにもかかわらず、再度申し入れています。 EUからは1年の離脱期限の延期の提案があるようです。 離脱期限の延期がどうなるか注目です。
上記のように、どれをとってもメインシナリオと言われるものがありません。 ただ1つだけ決まっていることは、10日の臨時EUサミットで話がまとまらければ、12日で合意なき離脱になることです。 そのために、10日の臨時EUサミットまでに、何とかしようとしていると思われます。 ポンドは、ヘッドラインで上下に大きく動く1週間となりそうです。
2)その他リスク
英国・Brexit以外でも、リスクの火種があります。
・米中通商協議 : 知的財産がネックになっている模様。 急遽、決裂なんてことにならないか注目です。 逆に、急遽合意なんてことになればリスクオンになると思われます。
・メキシコ国境 : 移民問題と国境の壁問題です。 メキシコに対し移民問題に取り組まなければ、車に関税を課すなんてことを、トランプ大統領は言っています。 こちらも、こじれてくるとリスクオフになると思われます。
・北朝鮮ミサイル : 北朝鮮はミサイルを打つのではないかと言われています。 こちらも注意が必要です。
いくつか挙げてみましたが、細かい火種はまだまだあります。 英国・Brexitという大きなリスクイベントに隠れてはいますが、その他リスクにも注意していたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月8日(月曜日)
09:30 JPY 黒田日銀総裁発言
15:00 EUR ドイツ貿易収支
21:30 CAD 住宅建設許可件数
4月9日(火曜日)
IMF(国際通貨基金)世界経済見通し発表
00:45 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
10:30 AUD 住宅ローン