英国中銀「Super Thursday」に注目! ~11月4日週の注目点とイベントスケジュール~

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2019年11月3日

英国中銀「Super Thursday」に注目! ~11月4日週の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週、やっとBrexitに関する離脱期限の延期や解散総選挙について一段落しました。

 

離脱期限は来年1月31日まで延期、フレクステンション(離脱条件がまとまった時点で1月31日を待たずに離脱しても良い)という条件も付いてます。

 

解散総選挙は12月12日に決まりました。

現時点の支持率では、与党保守党が優勢のようです。

 

 

また、Brexit関連以外でも注目度の高かった、FOMCや日銀も予想通りの結果で通過しました。

注目はBOE「Super Thursday」に移ると思われます。

 

 

目次

◎今週の注目点

 

1)Super Thursday

 

今週のBOE(英国中銀)は、四半期に一度のインフレーションレポートが同時発表される重要な回です。

Brexitの離脱期限が延期され、総選挙が決まった状況で、英国の経済見通しはどうか!?

物価見通しは!?

経済成長率は!?

インフレーションレポートで発表されます。

 

英国中銀は、インフレーションレポートを受け、政策変更またはスタンス変更をするのか注目です。

 

ブリハ英金融政策委員会(MPC)委員
合意なき離脱となれば、刺激策が必要となる場合も
離脱が遅れれば、金利引き下げも

 

カンリフBOE(イングランド銀行)副総裁
ブレグジット合意となってもEUとどのような貿易関係になるかは不透明
経済見通しは1年前と比較しても弱くなっている

 

サンダースMPC委員
ブレグジットが合意したとしても利下げが必要

 

前回の会合以降、政策に関する発言の一部を抜き出してみましたが、利下げに傾く可能性が高いように感じます。

特にサンダースMPC委員は、最もタカ派ではないかと思われていたにもかかわらず、利下げに言及しています。

 

予想は据え置きですが、投票配分と声明文で利下げについて触れられているのか注目です。

 

 

 

2)米中協議

 

米中合意が楽観視されていたところに、署名のための会談開催が不透明になったこととネガティブな情報が出てきたことで、合意に不安が出てきてリスクオフになっています。

 

チリで開催予定だったAPECが中断になりました。

これに伴い、APECに合わせて開催予定だった米中会談の開催が不透明になりました。

予定されていた米中会談では、米中貿易協議第1段階の合意署名が予定されていたため、開催が不透明になったことで米中合意がどうなるのか色々な思惑が広がっています。

 

先週出てきた思惑として、米国側はハワイかアラスカで開催、中国側はマカオで開催を検討しているという。

合意に関しても、建設的・有意義だったという情報も出てきているが、中国がトランプ大統領の長期的貿易交渉に疑問があるといったネガティブな情報も出てきています。

 

今週も、米中協議に関するヘッドライン、特に会談の開催の有無、開催場所、開催時期に関すること、合意に向けた協議の進展に関することに注目です。

 

 

 

3)経済指標

 

欧州関連

イタリア・フランス・ドイツ・ユーロ圏の製造業・サービス業・総合PMIに注目です。

最近は、PMIがキッカケでユーロが大きく動くことがあります。

特にドイツのPMIがキッカケになることが多いようです。

また、すべての国で予想を下回るなどすると、大きくユーロが下落することがあります。

 

カナダ指標

先週、政策金利と声明文発表でカナダドルは若干売られています。

ただ、IMM通貨先物ポジションで見ると、先週火曜時点で買いに傾いています。

今週のカナダ雇用を受けて、方向性がどうなるのか!?

買い継続なのか、売り転換なのか、レンジなのか注目です。

 

 

 

3)RBA理事会

 

オーストラリア政策金利発表で据え置きが予想されています。

ただ、利下げの可能性も残っているため、サプライズに注目が集まります。

また、据え置きであったとしても、今後の展開(利下げ方針なのか、利下げ打ち止めなのか)に注目が集まります。

 

先週発表の財新製造業PMIが強い結果が出てきています。

単月の結果なので、楽観視は出来ませんが、中国景気後退は底入れしたのかという見方も出てきています。

中国景気が底入れしたということは、経済の結びつきが強いオーストラリアの経済にとっても追い風になるのではないかと思います。

 

 

 

4)その他リスク要因

 

・Brexit関連と英国総選挙の支持率

・イタリアやフランスの予算案問題

・米中関係

・香港デモ

・北朝鮮ミサイル問題

・IS(イスラム国)

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

11月4日(月曜日)

 

東京市場休日

ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(最終日)

 

09:30 AUD 豪小売売上高

16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)

17:00 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言

17:45 EUR イタリア製造業PMI

17:50 EUR フランス製造業PMI

17:55 EUR ドイツ製造業PMI

18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI

18:30 GBP 英建設業PMI

 

 

11月5日(火曜日)

 

04:30 EUR ラガルドECB総裁発言

07:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

10:45 CNY 財新サービス業PMI

12:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表

18:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

18:30 GBP 英サービス業PMI

22:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

22:30 USD 米貿易収支

22:30 CAD カナダ貿易収支

23:45 USD 米総合・サービス業PMI

 

 

11月6日(水曜日)

 

00:00 USD ISM非製造業景況指数

02:40 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言

03:00 USD 3年債入札

06:45 NZD 雇用者数増減・失業率

08:00 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事録(9月19日分)

17:45 EUR イタリア総合・サービス業PMI

17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI

17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI

18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI

18:00 EUR デギントスECB副総裁発言

18:30 EUR メルシュECB専務理事発言

19:00 EUR ユーロ圏小売売上高

22:00 USD エバンス・シカゴ連銀総裁発言

23:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

 

 

11月7日(木曜日)

 

00:00 CAD IveyPMI

00:30 USD 原油在庫量

03:00 USD 10年債入札

05:15 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

06:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

09:30 AUD 豪貿易収支

17:30 GBP Halifax住宅価格指数

21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

21:00 CZK チェコ政策金利発表

21:00 GBP 「Super Thursday」BOE政策金利・声明文・MPC投票配分・インフレーションレポート発表

21:30 GBP カーニーBOE総裁記者会見

 

 

11月8日(金曜日)

 

03:00 USD 30年債入札

03:05 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言

05:00 USD 米消費者信用残高

09:10 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

09:30 AUD RBA四半期金融政策報告

22:15 CAD 住宅着工件数

22:30 CAD 雇用者数増減・失業率・建築許可件数

 

 

11月9日(土曜日)

 

00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

01:45 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

 

 

11月10日(日曜日)

 

スペイン総選挙

 

 

 

 

 

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