2019年10月23日
英国議会で採決! 今後は解散総選挙か合意なき離脱か!? ~10月23日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、英国議会では2つの提案が審議・採決されました。
ジョンソン首相の離脱協定案は承認されたのですが、批准作業のタイムスケジュールは否決されました。
個人的には、1歩進んで2歩下がったような感じを受けます。
また昨日、日本では「即位礼正殿の儀」が行われ、天皇陛下は即位を内外に宣言されました。
一昨日まで、異様な上昇を見せていた日経は、休日明けでどうなるか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)Brexit交渉
昨日(今朝)、英国議会では2つの採決が行われました。
1.ジョンソン首相(英政府)の離脱協定案を大枠で承認作業(可決)
2.短期間(3日間)で関連法案の審議を進めるタイムスケジュール(否決)
これにより、選択肢が大きく変わってきました。
選択肢1
ジョンソン首相は離脱協定案を英議会から取り下げ、離脱協定案の審議終了。
EUが離脱期限の延期を認めなければ合意なき離脱。
EUが離脱期限の延期を認めれば解散総選挙。
選択肢2
EUが離脱期限の延期を認め、このまま修正案・関連法案の審議スタート
EUが離脱期限の延期を認めず、10月31日で合意なき離脱orジョンソン首相はのまとめた離脱協定案で離脱
大きく分けて選択肢2つ×結果2の4つストーリーが今後のメインになりそうです。
昨日提出されていたタイムスケジュールは、否決されたのですべて白紙、今日の注目はジョンソン首相離脱協定案を取り下げるのか!?
EUは離脱期限の延期を認めるのか!?
ここに集まると思われます。
2)米中関係
先日、米中貿易交渉で第1弾が合意したとされていましたが、合意内容を文書化してサインとなると11月のAPECになるのではないかとされていました。
なので、現在は正式合意に向けて動いているところなのですが、昨日中国はオバマ政権時の相殺関税が世界貿易機関(WTO)協定を順守していないとして、24億ドル規模の制裁措置をWTOに申請しました。
中国は米国に対し、報復措置を宣言したようなものです。
これがキッカケで、米中合意第1弾が白紙となれば、再度リスクオフとなります。
WTOの判断と米国の対応に注目です。
3)その他リスク要因
・Brexit交渉
・米国による対EU報復関税発動
・米中関係
・トルコのシリア侵攻
・香港デモ
・サウジ、イラン、イスラエル、中東問題
・北朝鮮
トルコのシリア侵攻は停止期限を迎えましたが、ロシアとの話し合いで侵攻は停止のままでとなっています。
ただ、まだ完全に解決したわけではないのと、米国の影響力が低下しロシアの影響力が高まったことが、どのように影響するのか注目です。
◎本日のイベントスケジュール
10月23日(水曜日)
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数
23:30 USD 原油在庫量
10月24日(木曜日)
02:00 USD 5年債入札
08:00 AUD 豪州サービス業・製造業PMI