2019年12月12日
英国選挙スタート! 「12月12日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はFOMCを控えて小動きな展開となっていました。
FOMCでは予想通り据え置きが発表され、声明文を見ても前回の声明から「見通しに対する不確実性は残る」
ただ、ドットチャートを見ると来年は金利変更なし、追加利下げもない代わりに利上げもないという予想となっています。
パウエルFRB議長記者会見からは、慎重な姿勢が見て取れ、どちらかというとハト派寄りの発言ととられドル安が進みました。
また、昨日のポンドは朝のYouGov獲得議席予想で保守党が獲得議席数予想を減らしたことからポンドが売られていたのですが、1日を通してみると行って来いの状況となっています。
本日は選挙直前ということでシビアな値動きとなりそうです。
目次
◎本日の注目点
1)英国選挙
本日英国では総選挙投開票がスタートします。
この選挙で保守党が過半数を獲得できるかどうかで、来月1月末に迫るEU離脱期限までに離脱が出来るかどうか、合意なき離脱となるのかどうかに影響してきます。
昨日のYouGov獲得議席予想で保守党と労働党の差が縮まってきたことから、ハングパーラメントの可能性も出てきています。
・保守党過半数獲得であればポンドにとってポジティブ
・保守党過半数獲得できなくてハングパーラメントとなればポンドにとってネガティブ
・労働党が大連立で政権交代となれば、もしかしたら再国民投票の可能性も出てくるのでポンド買いになる可能性も…
単純に考えればこんなイメージですが、Sell The Factなども考えられるので、値動きを予想するのは難しそうです。
タイムスケジュール
16:00~ 投票スタート
翌7:00~ 投票終了・出口調査発表
翌8:00頃~ 順次開票速報
昼過ぎ頃には大勢判明
翌朝7:00に投票締め切りとなり、出口調査が発表されます。
この出口調査の結果にポンドが反応すると思われます。
ただ、7:00ちょうどの場合、取引できない証券会社もあると思うので要注意です。
その後8:00前後くらいから、地区ごとに開票速報が出てくると思われ、地区ごとの予想を覆した結果が出てきた場合はポンドが動くのではないかと思われます。
昼頃には大勢が判明してくると思われ、最終的に確定するのは夜になると思われます。
2)ECB理事会
本日はラガルドECB総裁になって初めてのECB理事会です。
予想は据え置きで金融政策の変更はなしです。
注目はラガルドECB総裁の記者会見で、どのようなスタイルで行われるのかと、ラガルドECB総裁のスタンスです。
ラガルドECB総裁はハト派と思われているので、タカ派な発言が出てくるとユーロ買いになるのではないかと思われます。(昨日のFOMCでドル安に傾いていることも追い風)
ハト派な内容の場合、追加緩和などが出てこない限りユーロの下値は限定的ではないかと考えています。
本日のECB理事会後の記者会見に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
12月12日(木曜日)
英国総選挙
EU首脳会議(サミット)
10:30 JPY 雨宮日銀副総裁発言
16:00 GBP 英選挙投票スタート
16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
17:30 CHF スイス国立銀行(SNB)政策金利発表
18:00 CHF ジョーダンSNB総裁記者会見
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:45 EUR ECB理事会 政策金利・声明文発表
22:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
22:30 CAD 新築住宅価格指数
12月13日(金曜日)
02:30 CAD ポロズBOC総裁発言
06:30 NZD NZ製造業PMI
07:00 GBP 投票終了・出口調査発表
08:00頃~ GBP 開票速報
08:50 JPY 日銀短観