2021年5月10日
英選挙を通過してポンドの動きに注目! 「5月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週末の英選挙はスコットランドの独立を訴えているSNPが議席を伸ばすも過半数には1歩届かずという結果になりました。
週明け月曜は窓開けが懸念されましたが、目立った窓開けはなく穏やかなスタートとなっています。
オセアニア市場では選挙が終わり見通しが明るくなったからか、先週の英中銀の内容を織り込んでいく動きなのか、ポンドが買われています。
また、米国では米最大の石油パイプラインがサイバー攻撃され、パイプラインが止まっている状況です。
パイプラインはNYなどにも石油を届けており、パイプラインの停止が長引けば経済活動にも大きな影響が出てくるのではないかと懸念されています。
目次
◎本日の注目点
1)英選挙
英国では先週末から地方議会選挙の開票作業が進み、注目のスコットランドの開票作業は終了し、スコットランドの独立を訴えているスコットランド民族党(SNP)が過半数に1票届かなかったものの第1党を維持しました。
同じくスコットランドの独立を訴えている緑の党が2議席伸ばし、8議席を確保しています。
スコットランドの独立に対して協力し、ジョンソン首相に対し住民投票の実施に向けて圧力を強めるのではないかと思われます。
その他の地方議会選挙に加えて、ロンドン市長選の結果を受けて、ジョンソン首相の支持率がどのように変化するのかによって住民投票の期待が変化するのではないかと思われます。
国民投票の期待が高まれば英国のリスクととられポンド売り、住民投票の実施期待が後退すれば英国のリスク後退でポンド買いに反応するのではないかと注目しています。
また、先週の木曜日に発表された英中銀の金融政策によるマーケットの反応は、選挙結果を様子見して動きづらい展開だったのではないかと思われます。
選挙が終了して、本日より中銀の政策をマーケットが織り込んでいくのではないかと思われます。
英中銀は政策転換ではないと言っていましたが、週の資産購入額を減額していることをマーケットが引き締めと受け止めればポンド買いに反応するのではないかと注目しています。
2)豪小売売上高
RBAは7月会合で資産買い入れについて検討すると発表しています。
そこまでにどのような経済指標が出てくるのかがポイントになるのではないかと、豪経済指標に注目が集まっています。
その中で小売売上高はコロナ禍から経済活動がどこまで回復しているのかを計る経済指標です。
結果によっては動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月10日(月曜日)
10:30 AUD 豪小売売上高・NAB企業信頼感指数
5月11日(火曜日)
03:00 USD エバンズ・シカゴ連銀総裁発言
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月27日分)
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