2024年5月14日
英雇用と米PPI(生産者物価指数)に注目! 「5月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は10:10に通告される国債買い入れオペで、5∼10年のオファー額を前回
NY連銀が公表した4月消費者調査で、1年先の期待インフ
本日は英雇用や米PPI(生産者物価指数)など指標とともに、パウエルFRB議長の発言にも注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英雇用統計・失業率・平均賃金
英中銀は先日の金融政策発表で利下げ支持が1人増えて利下げ期待が高まっています。
雇用状況が悪化してきている状況が確認されれば利下げ期待が進むのではないかと思います。
また、雇用状況が悪化していた場合は、与党の支持率低下から総選挙に向けて利下げに対して政治的圧力が高まる可能性もあるのではないかと注目しています。
米PPI(生産者物価指数)
PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指数として注目されています。
先日の雇用統計で市場予想よりも弱い結果が出てきて利下げ期待が高まるのではないかと注目されており、今回のPPI(生産者物価指数)や翌日に発表されるCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回る結果が出てくるようであればさらに利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。
2)要人発言
各国、利下げ時期と利下げ回数に注目が集まっています。
ECBは6月利下げが濃厚、カナダ中銀は利下げの可能性あり、英中銀は6月利下げの可能性が少し高まってきた状況です。
今後、6月に利下げが実施されるのか、利下げの可能性が出てくるのか、各国の要人発言の内容に注目しておきたいと思います。
また、年内の利下げ回数や追加利下げのペースについて発言が出てこないかにも注目しています。
FRBは強い経済と根強いインフレ圧力により利下げ先送り観測が高まっていましたが、弱い雇用統計などで再度利下げ期待が高まってきています。
一部では年内の利下げが出来ない可能性も予想され、年内利下げ先送りから年内2・3回の利下げまで予想が分かれてきています。
利下げ開始を9月にするのか、12月にするのか、来年に持ち越すのか、発言内容に注目しておきたいと思います。
3)円安・為替介入
先々週はドル円160円超えたことから円買い介入が始まり、3度もしくは4度の円買い介入でドル円は153円台まで下落しました。
マーケットも円買い介入によって上値の重い展開を意識するようになっています。
このままドル円が153円~157円のどこかで落ち着くのか、再度157円を超えて160円を目指す展開となるのか注目です。
また、円買い介入がどの水準で実施されるのかにも注目です。
現在、ドル円の上値は156円が節目として注目されており、156円を超えた時に介入の動きが出てくるのかに注目です。
そのほか、欧州や米国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「
このように海外から介入に否定的な反応が出てきた場合は介入がしにくくなり、再度ドル円が上昇し始める可能性が出てくると思います。
ドル円の動きと水準、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
5月14日(火曜日)
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
16:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
18:00 EUR ユーロ圏・ドイツZEW景況感指数
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
22:00 USD クックFRB理事発言
22:15 EUR シュナーベルECB専務理事発言
23:00 USD パウエルFRB議長発言
5月15日(水曜日)
10:30 AUD 豪四半期賃金指数