2024年11月22日
製造業・サービス業・総合PMIに注目! 「11月22日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はウクライナ軍が「ロシアが大陸間弾道ミサイル(
米国では11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
本日は欧米英で製造業・サービス業・総合PMIが発表されるので値動きには注意しておきたいと思います。
また、ウクライナ情勢に関するヘッドラインには注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
日本CPI(消費者物価指数)
日銀は追加利上げをするのか注目されています。
物価目標である2%を達成するのであれば追加利上げの可能性が高まります。
CPI(消費者物価指数)の結果が2%を上回っているのか、市場予想を上回っているのか、前回値を上回っているのか注目です。
英小売売上高
英国の景気が後退しているのか、小売売上高の結果に注目です。
小売売上高の結果が市場予想を下回るようであれば消費が低下しており、景気後退が懸念されます。
景気後退が懸念されれば利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
欧州の中で1・2の経済大国であるフランスとドイツ、ユーロ圏全体、英国や米国の製造業・サービス業・総合PMIの速報値が発表されます。
PMIは景気見通しの先行指標として注目されていて、結果が予想と乖離すると大きな値動きに繋がります。
今回は速報値なので予想と結果が大きく乖離する可能性が高いので注目です。
カナダ小売売上高
カナダ経済の状況を確認するため小売売上高の結果に注目です。
小売売上高の結果が市場予想や前回値を下回るようであれば追加利下げの可能性が高まり、カナダドル売りが進むのではないかと注目しています。
2)リスク要因
円買い介入
トランプ次期大統領の政策により米国のインフレが進むのではないかとの観測から米金利が上昇、パウエルFRB議長の発言からも利下げに慎重な姿勢が示されるなど米金利上昇とドル買いが進む展開が続いています。
このことでドル円は156円を超えて、再度160円をうかがう可能性が出てきています。
大統領選挙以降で5円以上上昇しており、上昇スピードも速いのではないかと考えられます。
このまま上昇を続けるようであれば口先介入だけでなく、実弾介入の可能性も出てくるのではないかと注目しています。
口先介入のレベル感と併せて注意しておきたいと思います。
中東情勢・ウクライナ情勢
米国大統領選挙でトランプ次期大統領が確定したことで中東情勢やウクライナ情勢が動き始めています。
バイデン大統領がウクライナに対し長射程ミサイルAT
対してロシアは9月に発表した方針に基づいて核兵器の使用条件を示し
このことでロシアは戦略核兵器を使用し反撃に出るのではないかと地政学リスクが高まり、X(旧ツイッター)では第三次世界大戦がトレンド入りするなどリスク回避の動きが進みました。
その後ラブロフ露外相
翌日にはウク
ロシアは核弾頭を搭載できる大陸間弾道ミサイル(
ウクライナ情勢が激化してきています。
任期が少なくなってきているバイデン大統領と好戦的になっているウクライナ、援護する英国やNATOの動きにも注意しておきたいと思います。
中東情勢でもイスラエルとハマスの対立が続いており、対立が激化しないか注意しておきたいと思います。
3)要人発言
FRB
FRBは11月FOMCで市場予想通り0.25%利下げを決定しました。
ただ、12月FOMCの追加利下げについてはデータ次第とし、追加利下げをしない可能性も残しました。
声明文では「インフレ率が持続的に2%
直近のパウエルFRB議長の発言からもタカ派な内容が聞かれ、据え置きの可能性が出てきています。
CMEのFedWatchによると12月FOMCの据え置き確率が40%を超えており、要人発言などから据え置き・利下げのどちらに織り込んでいくのか注目です。
ECB
ECBは10月理事会で2会合連続で利下げを決定しました。
今後についてはデータ次第との姿勢も維持していますが、マーケットは12月の理事会での追加利下げをほぼ織り込んでいます。
12月理事会では0.5%の大幅利下げの可能性が高まっており、一部では0.75%の利下げもありうるのではないかと噂が出始めています。
また、欧州ではドイツ政権の崩壊から政治的混乱が懸念されています。
ドイツ経済の停滞が欧州経済にどこまで影響があるのか、大幅利下げになるのか発言内容に注目です。
BOE
英中銀は11月会合で市場予想通り8対1で利下げが決定されました。
同時に発表されたインフレーションレポートでは物価見通しが上方修正され、12月の利下げ期待は後退しています。
金利見通しでは「2024年第4四半期に4.8%、2025年第4四半期に3.7%、2026年第4四半期に3.7%、2027年第4四半期に3.6%」と予想されています。
この金利見通しを基準にどのような発言が出てくるのか注目したいと思います。
また、今週はCPI(消費者物価指数)の発表が予定されており、結果を受けての発言にも注目しておきたいと思います。
RBA
RBAは主要中銀の中で唯一タカ派の中銀です。
他国と同調して利下げを進める必要はないとの姿勢を示しており、利下げ時期はもう少し先なのではないかと思います。
トランプ政権2.0の主要ポストが発表される中、対中強硬姿勢派のメンバーが発表されることで中国経済に影響を与えるのではないかと中国売りが進んでいます。
中国とつながりの深い豪州経済も影響を受けるのではないかと思われます。
トランプ政権2.0に関する発言なども出てこないか注目です。
RBNZ
RBNZの年内理事会は11月が最後となり、次は来年2月まで理事会がありません。
そのため11月理事会でも予防的に大幅利下げを進める可能性があるのではないかと予想されています。
現在マーケットは0.5%の大幅利下げをかなり織り込んでいますが、0.75%の利下げもあるのではないかと一部予想が出始めています。
大幅利下げについて発言が出てこないか、発言内容に注目です。
BOC
カナダは連続利下げを決定し、先日の会合で0.5%の大幅利下げを決定しました。
12月会合の追加利下げの可能性が高いのではないかと予想されています。
また、トランプ政権2.0によりカナダと米国の貿易条件の変更、米・メキシコ・カナダ協定(US
トランプ政権2.0になることでカナダの経済見通しに変化があるのか発言に注目しておきたいと思います。
日銀
日銀は追加利上げに注目が集まっています。
先日の日銀金融政策決定会合は市場予想通り据え置きでしたが、その後の記者会見では12月の金融政策決定会合での利上げを匂わせるような発言が出てくるなど、植田日銀総裁のタカ派姿勢が目立ちました。
12月の会合で利上げに踏み切るのか、それとも据え置くのか、追加利上げに関する発言に注目です。
円安が進んだことで追加利上げもしやすくなるのではないかと思われます。
今週は日本のCPI(消費者物価指数)が発表されるので結果を受けてどのような発言が出てくるのか注目です。
また、18日月曜日の植田日銀総裁の発言は注目されており、発言内容によっては値が動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月22日(金曜日)
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
16:00 GBP 英小売売上高
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:40 EUR デギントスECB副総裁発言
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
22:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁、ビルロワ・フランス中銀総裁発言
22:30 CAD カナダ小売売上高
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
11月23日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率
00:45 EUR シュナーベルECB専務理事発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
08:15 USD ボウマンFRB理事発言