2022年5月24日
製造業・サービス業・総合PMIに注目! 「5月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はIFO景況感指数が強い数字となり、ウクライナ情勢や物価高による景気悪化が懸念されていた欧州の底堅い景気が確認されたことでユーロは底堅く推移。
また、その後ラガルドECB総裁が7∼9月期でマイナス金利解除の可能性に言及したことでイッキにユーロ買いが進みました。
本日は今週最注目の経済指標、製造業・サービス業・総合PMIが発表されます。
結果次第でマーケットの流れが変わる可能性があるので注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)製造業・サービス業・総合PMI
本日はフランス、ドイツ、ユーロ圏、英国、米国の製造業・サービス業・総合PMIが発表されます。
先日の米国フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外の悪化でドル売りが進んだことから、景況感に注目が集まっていると見ています。
各国中銀の引き締め政策や物価高などから景気後退が懸念されています。
今後の景気の見通しを計る指標として製造業・サービス業・総合PMIが注目されていて、PMIの結果が悪いと今後の景気後退懸念に繋がり、通貨売りに繋がるのではないかと注目しています。
欧州は昨日のIFO景況感指数が強い結果からユーロ買いに繋がっています。
本日の製造業・サービス業・総合PMIが弱い数字だと巻き戻す可能性もあるので注意したい。
米国ではフィラデルフィア連銀製造業景況指数に続き製造業・サービス業・総合PMIが弱い結果だった場合、今までのドル買いが巻き戻しドル高トレンドが終了する可能性があるので注目しておきたいと思います。
2)要人発言
昨日はラガルドECB総裁の発言で、7∼9月期マイナス金利解除の可能性が高まっています。
このことでユーロ買いが進み、今までドルに集中していた資金がユーロに動き始めています。
本日はパウエルFRB議長やビルロワ・フランス中銀総裁の発言などが予定されています。
発言で流れが変わるのか、ユーロ買いが加速するのか、ドル売りが進むのか注目です。
ECB
ECBは6月理事会でAPP(資産購入プログラム)を終了し、7月利上げ示唆するのではないかとの観測が高くなってきています。
ECB要人の発言から、7月利上げに関する発言が出てくるのか、景気見通しや物価見通しについてどのような発言が出てくるのか注目です。
7月利上げの可能性が高まればユーロ買いが進む可能性が高いので注目しています。
FRB
米国は0.5%利上げを示唆していることから、注目は今後の利上げ幅と景気の後退についてです。
特に、利上げを進めることで景気が大きく冷え込むのではないかとの懸念が強くなってきています。
今後の景気見通しについてと利上げについての発言、また発言後の米株価の動きに注目しておきたいと思います。
引き締めを進めるタカ派発言が出てきても、景気後退が懸念されれば株価が下落しドル売りが進む可能性があるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
5月24日(火曜日)
世界経済フォーラム(WEF)年次総会
日米豪印首脳会議(クアッド首脳会議)
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
19:45 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
23:00 USD 新築住宅販売戸数
5月25日(水曜日)
01:20 USD パウエルFRB議長発言
02:00 USD 米2年債入札
08:45 AUD エリスRBA総裁補佐発言
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表