製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「10月24日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年10月24日

製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「10月24日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は「衆院選での自民・公明与党の苦戦が予想されるなど政局不安が高まる中で、月末の日銀金融政策決定会合で利上げは実施されづらいだろう」との思惑から円売りが進み、米利下げ観測の後退を背景に米長期金利の上昇からドル買いが先行、ドル円は21時30分前に一時153.19円と7月31日以来の高値を更新しました。

 

カナダ中銀は市場予想通り0.5%利下げを決定し、政策金利を3.75%に引き下げました。

市場予想通りの結果であったためカナダドルの動きは限定的でした。

 

本日は今週最注目の経済指標、製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が発表されます。

フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国で発表されるため、それぞれの時間に急変動しないか注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

 

1)要人発言

 

今週は国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会やG20財務相・中央銀行総裁会議などが予定され、金融政策にかかわる要人の発言が多数予定されています。

次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。

 

 

FRB

FRBは強い米指標から底堅い米経済が確認され、大幅利下げやハイペース利下げ期待が後退しています。

年内0.5%(0.25%×2回)の利下げを織り込んでいます。

タカ派の発言が多く出てくるのか、それともハト派の発言が出てくるのか、発言内容を受けて利下げ期待に変化が出てくるのか注目です。

 

 

 

ECB

ECBは10月理事会で2会合連続で利下げを決定しました。

今後についてはデータ次第との姿勢も維持していますが、マーケットは追加利下げを織り込み始めています。

今回の利下げ決定について賛否どのような発言が出てくるのか、また12月理事会でさらに追加利下げの可能性があるのか、ECBメンバーの発言内容に注目です。

 

 

 

BOE

英中銀は前回会合で据え置き票多数で据え置きが決定されました。

ただ、先日のベイリーBOE総裁のハト派発言や先週の弱い経済指標から追加利下げ期待が急浮上してきました。

11月追加利下げはかなり織り込みが進んでおり、12月の追加利下げの可能性も出始めています。

今週はMPCメンバーから追加利下げについてなどハト派発言が出てこないか発言内容に注目です。

 

 

 

RBA

RBAは主要中銀の中で唯一タカ派の中銀です。

他国と同調して利下げを進める必要はないとの姿勢を示しており、利下げ時期はもう少し先なのではないかと思います。

先週の雇用指標も強い結果であったことからタカ派姿勢が続く可能性が高いと思われます。

いつRBAがハト派に転じるのか、要人からハト派な発言が出てこないか注目です。

 

 

 

RBNZ

RBNZは先日の理事会で0.5%の大幅利下げを決定しました。

RBNZの年内理事会は11月が最後となり、次は来年2月まで理事会がありません。

そのため11月理事会でも予防的に大幅利下げを進める可能性があるのではないかと予想されています。

現在マーケットは0.5%の大幅利下げをかなり織り込んでいますが、0.75%の利下げもあるのではないかと一部予想が出始めています。

大幅利下げについて発言が出てこないか、発言内容に注目です。

 

 

 

BOC

カナダは連続利下げを決定し、今週の会合では0.5%の大幅利下げを決定しました。

週末に発表される小売売上高の結果などを受けて、12月会合の追加利下げの可能性について発言が出てくるのか注目です。

 

 

 

日銀

日銀は追加利上げに注目が集まっています。

年内に追加利上げの可能性があるのか発言内容に注目です。

また、じわじわと円安が進んでおり、円安牽制発言も出始めています。

口先介入を含めた円安に対する発言にも注目しておきたいと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

景気の見通しを確認する指標として注目されているPMIの速報値が発表されます。

PMIの「50」を好不況の分岐点として下回れば景気後退が懸念され、上回れば景気改善が期待される状況です。

フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国の製造業・サービス業・総合PMIが発表され、結果が弱ければ各中銀の利下げ期待に繋がるのではないかと思います。

速報値だけに市場予想と結果が乖離することがあり、大きな値動きに繋がる可能性があるので注目しておきたいと思います。

 

 

 

3)リスク要因

 

中東情勢に引き続き警戒しておきたいと思います。

イスラエルがイランに向けて報復攻撃をする可能性があり、一部報道で核施設や石油施設への攻撃はしないと報じられていますが、核施設や石油施設へ攻撃された場合は大きくリスクオフが進む可能性があります。

イスラエルの攻撃はイランの軍事施設になることが報じられてはいますが、米国防総省はイスラエルの防空態勢を支援するため、米軍の終末高高度防衛(THAAD)ミサイル部隊約100人を駐留させると発表しており、イランが反撃した場合に米軍を巻き込み中東戦争に発展するリスクにも注意しておきたいと思います。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月24日(木曜日)

 

国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会

G20財務相・中央銀行総裁会議

 

16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:30 EUR 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

21:30 USD 米失業保険申請件数、建設許可件数

22:00 GBP ウッズBOE副総裁、マンBOE外部理事発言

22:00 EUR カザークス・ラトビア中銀総裁発言

22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

23:00 USD 米新築住宅販売戸数

 

 

10月25日(金曜日)

 

00:20 GBP ベイリーBOE総裁発言

02:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

04:45 GBP ベイリーBOE総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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