2021年7月23日
製造業・サービス業・総合PMI速報値発表! 「7月23日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のECB理事会では予想通りの金利・資産購入ともに据え置きが発表されました。
注目されたフォワードガイダンスは、こちらも予想通りハト派に振れた内容でした。
さらに足元で感染拡大しているデルタ株について懸念を発表するなど、追加緩和の可能性も発言していました。
主要中銀では日本はじめスイスと欧州は、引き続きハト派姿勢を貫くようです。
本日はPMIの速報値が発表されますが、それ以外は目立った重要指標も少なく、来週にFOMCを控えていることから動きづらい、様子見姿勢の展開になるのではないかと見ています。
欧州市場で、PMIの発表と昨日の理事会の消化で、どのような動きになるのか注目していきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)製造業・サービス業・総合PMI
本日は欧州・英国・米国で製造業・サービス業・総合PMIの速報値が発表されます。
世界的にデルタ株(インド型)コロナウイルスによって感染再拡大が懸念されており、景況感が下がってくる懸念があり速報値の発表に要注目です。
ユーロはは昨日のECB理事会でデルタ株に懸念を表していたことや、本日のPMIが予想を下回った場合は、ユーr-安が進むのではないかと注目しています。
なかでも行動規制が大きく影響するサービス業の下振れに注目です。
米国でもコロナ感染者数が再拡大してきていることから、欧州同様にサービス業PMIに注目しています。
2)債務上限
米国では政府が借り入れできる上限が決められていて、上限を超えて赤字国債を発行することができません。
現在の米国は財政赤字を抱えており、「税収<支出」の状況です。
赤字国債の発行ができなくなると、国債の償還や政府機関の閉鎖が懸念されます。
現在は債務上限を超えて赤字国債を発行していますが、2019年7月に債務上限の適用を停止する特例措置が適用されています。
この特例措置が2021年7月末で失効します。
このままでは上記の通り、債務上限が適応され新規の赤字国債が発行できなくなります。
国債が発行できなくなると、国債の償還ができずにデフォルト(債務不履行)やバイデン大統領が掲げた大規模経済対策が実行不可能になってしまいます。
そうなると米国債は暴落、米国株も大幅下落、世界的なリスクオフになる可能性が出てきます。
7月末まで残り約1週間で債務上限の引き上げ、もしくは債務上限の適用を停止する特例措置の延長を議会で承認する必要があります。
また、昨日は財源問題から1兆2000億ドル規模のインフラ法案は否決されました。
債務上限問題をはじめ、財源問題を解消できるのか注目しています。
この問題が長引くと株価下落などリスクオフが再燃するのではないかと予想しています。
◎本日のイベントスケジュール
7月23日(金曜日)
東京休場(体育の日)
15:00 GBP 英小売売上高
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
21:30 CAD カナダ小売売上高
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
7月24日(土曜日)
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
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