2022年5月25日
要人発言が多数、欧州要人発言に注目! 「5月25日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日もECB要人によるタカ派発言が続き、ユーロが上昇する展開が続きました。
フランスやドイツ、ユーロ圏の製造業・サービス業・総合PMIは強弱入り混じる結果でしたが、強いユーロで反応は限定的でした。
英国の製造業・サービス業・総合PMIは弱い結果を受けてポンドが急落、米国も弱い結果からドル安が進みました。
本日もECB要人の発言予定が多数予定されています。
ユーロ買いトレンドが出来るのか注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)RBNZ理事会
注目度:やや高い
織り込み度:0.5%利上げを織り込み済み
バイアス:NZドル底堅い
前回0.5%利上げを発表し、今回も0.5%利上げが予想されています。
主要中銀の中では先行して利上げを進めるRBNZが、今回も0.5%利上げを進めるのかに注目です。
また、声明文で今後の利上げがどのように進めるつもりなのか、経済見通しについてどのように考えているのかにも注目です。
タカ派な内容になるようであればNZドル買いが出てくる可能性があり、逆に打ち止め感が見えてくるようであればNZドル売りが出てくる可能性があるので注目しておきたいと思います。
2)要人発言
本日はECB要人を中心に、BOEやFRB要人発言が予定されています。
ドル高はピークアウトしているように感じ、ユーロ買いトレンドが出来つつあります。
ポンドは売られやすくなっていることから、この流れが続くのか要人発言に注目しておきたいと思います。
ECB要人
ECBは6月理事会でAPP(資産購入プログラム)を終了し、7月利上げ示唆するのではないかとの観測が高くなってきています。
ECB要人の発言から、7月利上げに関する発言が出てくるのか、景気見通しや物価見通しについてどのような発言が出てくるのか注目です。
7月利上げの可能性が高まればユーロ買いが進む可能性が高いので注目しています。
BOE要人
英国は前年比9%の物価高と、高い人件費から物価を抑えるために利上げを進めたいと思われます。
ただ、物価高による消費の低下など景気後退の懸念も同時に高まっており、スタグフレーションの懸念が出ています。
景気を優先して引き締めを遅らせるのか、物価を優先して引き締めを加速させるのか、発言内容に注目しています。
景気を後退させずに引き締めを進めることができるようであればポンド買いですが、景気後退の可能性から引き締めを遅らせるようであればポンド売りが加速する可能性があるのではないかと注目しています。
FRB要人
米国は0.5%利上げを示唆していることから、注目は今後の利上げ幅と景気の後退についてです。
特に、利上げを進めることで景気が大きく冷え込むのではないかとの懸念が強くなってきています。
今後の景気見通しについてと利上げについての発言、また発言後の米株価の動きに注目しておきたいと思います。
引き締めを進めるタカ派発言が出てきても、景気後退が懸念されれば株価が下落しドル売りが進む可能性があるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
5月25日(水曜日)
世界経済フォーラム(WEF)年次総会
02:00 USD 米2年債入札
08:45 AUD エリスRBA総裁補佐発言
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
15:00 EUR ドイツGDP(改定値)
16:00 EUR レーン・フィンランド中銀総裁、パネッタECB専務理事発言
16:40 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
17:00 EUR ラガルドECB総裁発言
18:35 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
18:45 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
20:05 JPY 黒田日銀総裁発言
21:30 USD 米耐久財受注
23:30 USD 原油在庫量
5月26日(木曜日)
00:15 GBP テンレイロBOE外部理事発言
01:15 USD ブレイナードFRB副議長発言
02:00 USD 米5年債入札
03:00 USD FOMC議事要旨