2024年1月18日
要人発言とドル円の上値に注目! 「1月18日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米国の小売売上高が市場予想を下回ったことで再度利下げ期待が後退し、ドル買いが進みました。
米金利は一時4.1268%前後と昨年12月13日以来約
本日は注目の雇用指標である失業保険申請件数が発表されます。
さらにドル円が上昇するのか、ドル円の上値に注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪雇用統計
RBAは追加利上げの可能性を残しており、雇用統計の結果次第で利上げ期待は後退するのではないかと注目しています。
失業率に合わせて労働参加率にも注目しておきたいと思います。
労働参加率が上昇していると雇用市場が緩和し、フルタイムが増えていれば豪経済がしっかりしていると読み解けるのではないかと思います。
米失業保険申請件数
失業保険申請件数は毎週発表されることから雇用指標の先行指標として注目されています。
利下げをするのか雇用市場に注目が集まっていることから、雇用の先行指標である失業保険申請件数に注目です。
日本CPI(消費者物価指数)
日銀は金融正常化、マイナス金利解除の期待が高まっています。
ただ、物価見通しを下方修正するのではないかと一部報道が出てきているだけに、CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を下回るようであれば一部報道の信ぴょう性が高まり、マイナス金利解除の期待が後退し円売りが進むのではないかと注目しています。
2)要人発言
米FRB
FRBは昨年12月末の時点で24年の利下げ回数が5~6回を織り込まれています。
12月FOMCのドットチャートでは、24年の利下げ予想が3回だったことを考えると、織り込みが過ぎているように思います。
年あけて雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果を受けて3月FOMCでの利下げ確率が7割程度となっています。
米国の連休明けである火曜日には、ハト派と思われていたウォラーFRB理事がタカ派発言をしたことで利下げ確率は6割程度まで低下しています。
今週は重要指標が少ないので利下げに関する発言で利下げ確率に変化が出てくるのか注目です。
欧州ECB
ECBはFRBよりも先に利下げに踏み切るのではないかと注目されています。
ECBが早期利下げ期待が高まればユーロ売りドル買いが進み、他通貨に対してもドル買いが進むのではないかと注目しています。
今週はECB理事会メンバーの要人発言が多数予定されており、特にラガルドECB総裁の発言に注目しておきたいと思います。
英中銀
英国は高い物価と景気悪化でスタグフレーションが懸念されています。
英中銀MPCメンバーは高い金利を維持するためタカ派発言を続けています。
タカ派からハト派の内容に発言内容が変わってくると一気に利下げを織り込み、ポンド売りが進むのではないかと思います。
また、今週は英国の重要指標が多数予定されているので、英指標の結果を受けて発言に変化が出てこないかにも注目しておきたいと思います。
日銀
日銀は昨年12月にマイナス金利解除の期待が高まり円買いが進みました。
ただ、正月の能登地震の影響で日銀がマイナス金利の解除を先延ばしするのではないかとの観測から円売りが進んでいます。
一部報道では日銀が物価見通しを下方修正するのではないかと報じられたことで円安が進む場面がありました。
今週は日本のCPI(消費者物価指数)が予定されているので、CPI(消費者物価指数)の結果や物価見通しに関する発言に注目しておきたいと思います。
3月や4月の日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切るのか、それとも先延ばしするのか、マイナス金利解除に関する発言にも注目です。
◎本日のイベントスケジュール
1月18日(木曜日)
世界経済フォーラム(ダボス会議)
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
19:30 CHF ジョーダンSNB総裁発言
21:30 EUR ECB理事会議事要旨(12月14日分)
21:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
22:30 USD 米失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、建築許可件数
1月19日(金曜日)
00:15 EUR ラガルドECB総裁発言
01:00 USD 原油在庫量
01:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
03:00 USD 米10年債入札
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)