2024年3月26日
要人発言や季節要因に注目! 「3月26日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は円安が進んだことに対して神田財務官から発言がありました。
一般的な報道では「(為替)緊張感をもって注視してきた」「(現行の為替動向)違和感を持っている」「大きな変動がみられ、ファンダメンタルズに沿っていない」「日米金利差は明らかに縮小し、今後も縮小が期待される」と伝わっていますが、日経新聞は「行き過ぎた変動にはあらゆる手段を排除せずに適切な行動を取る」「すでに準備はできている」と発言したと報じており、日経新聞の報道が本当であれば口先介入のレベル感はかなり高いところまで来たことになります。
発言を受けて一時円買いが進みましたが、反応は限定的でした。
本日は重要指標が少なく、円買い介入発言を含め要人発言や季節要因の特殊フローに注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
金融政策発表ラッシュが先週で通過したことで、次の金融政策に向けて注目が移っています。
FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回の利下げになるのではないかと注目されています。
また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。
ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。
一部ではさらに利下げの前倒しもあるのではないかと注目されています。
英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。
利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。
スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。
また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。
最後に日本は円安が進み、152円が強く意識されています。
円安が進み再度152円に近付いた場合、口先介入が出てこないか注目です。
昨日は神田財務官が「行き過ぎた変動にはあらゆる手段を排除せずに適切な行動を取る」「すでに準備はできている」と発言し、発言が本当であればレベル感としてはかなり高まっています。
本日も介入に関する発言のレベル感が高まらないか、レートチェックが入らないかに注目しておきたいと思います。
2)季節要因
今週は、月末週であり、四半期末週、日本は年度末の週でもあります。
米国などキリスト教系の国ではイースター休暇に入ります。
そのため実需の特殊フローが出てくる可能性があります。
東京・欧州・NYそれぞれの市場のオープン・クローズ前後、また仲値やロンドンFIXなどは大きな特殊フローが出やすいので注意しておきたいと思います。
金曜日は週末・月末・四半期末・年度末がイースター休暇の初日で、多くの国が休場で取引量が激減しているという状況でPCEデフレーターなどの指標が発表されます。
値が飛ぶ、約定しにくいなどのリスクがあるため、ポジション調整はしっかりとしておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月26日(火曜日)
08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
18:00 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言
21:30 USD 米耐久財受注
22:00 USD 米住宅価格指数
23:00 USD 米消費者信頼感指数
3月27日(水曜日)
02:00 USD 米5年債入札
04:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言
09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)
10:00 JPY 田村日銀審議員発言