2021年11月9日
要人発言多数の1日! 「11月9日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は3年債入札が低調な結果になり米金利が上昇、一時1.5%台を回復しました。
ただ、米ドルは上昇せずドル円は下落、113.08円まで下げました。
FOMCを通過したことで米ドルの頭が重くなってきているように感じます。
本日は要人発言が多数あり、要人発言で動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、英欧の離脱問題や、中国の不動産バブルの崩壊(利払いが出来ないデフォルトなど)のリスク要因にも注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
FRB
先週のFOMCでテーパリングの開始を発表し、FRBは今月から資産買い入れ額の減額を始めます。
計画通りに進めば、来年6月には資産買い入れを終了する予定です。
この後、22年後半に利上げがあるのか、23年は何回くらい利上げをする見通しなのかに注目が集まっています。
投票権を持つ要人たちの発言から利上げ期待を伺う展開になると思います。
昨日のクラリダFRB副議長は来年利上げに消極的、22年投票権を持つブラード・セントルイス連銀総裁は利上げに前向きな発言をしています。
本日はパウエルFRB議長の発言に特に注目していと思います。
BOE
先週の英中銀(BOE)では、利上げ予想を覆し据え置きを発表しています。
利上げ票を投じたのはラムズデンBOE副総裁とソーンダースBOE外部理事の2名。
利上げに前向きな発言をしていたベイリーBOE総裁は据え置きに投票しています。
これにより、12月の利上げ期待も後退している状況でポンドは大きく下落しています。
本日はベイリーBOE総裁やブロードベントBOE副総裁の発言から、12月や来年の利上げ期待についてどのような発言が出てくるのか、発言から再度利上げ期待を織り込んでいく動きになるのではないかと注目しています。
ECB
ECBは12月の理事会でPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の見直しをすると予想されています。
PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)を3月で終了するのか、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)に替わる資産購入を始めるのか、物価高に対してどのような対策をとるのかなどを要人発言から読み取りたいと思います。
追加の緩和姿勢を強めるようであればユーロの上値を抑えていくのではないかと考えています。
2)米PPI(生産者物価指数)
米国では物価上昇の注目が集まっていて、PPI(生産者物価指数)にも注目が集まっています。
PPI(生産者物価指数)は仕入れ価格のようなもので、日本の指標で言うと卸売物価指数に近いものです。
仕入れ価格が上昇すると企業は仕入れ価格を商品価格に転嫁、結果的に商品価格が上昇してCPI(消費者物価指数)の上昇に繋がってしまいます。
物価上昇が見えてくると引き締め期待に繋がり、金利上昇に繋がり、ドル高に繋がるのではないかと注目しています。
明日発表のCPI(消費者物価指数)の前哨戦としてPPI(生産者物価指数)の発表に注目です。
3)米金利
昨日の3年債入札は低調な結果から金利上昇に繋がりました。
ただ、金利は上昇したのに米ドルが上昇しないというギャップが生まれています。
米ドルの上昇圧力が弱くなっている可能性があります。
本日も10年債入札があり、その他にもPPI(生産者物価指数)や要人発言でも金利が動くのではないかと注目しています。
金利が動いたときに米ドルがついていくのか、ギャップが生まれるのかも併せて注目しておきたいと思います。
ギャップが出てきた場合はドル下落の可能性もあるので注目です。
◎本日のイベントスケジュール
11月9日(火曜日)
EU財務相会合
16:45 EUR パネッタECB専務理事、レーン・フィンランド中銀総裁発言
19:00 EUR ドイツZEW景況感指数
19:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数
21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
22:00 EUR ラガルドECB総裁発言
22:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
23:00 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
23:00 USD パウエルFRB議長、ブラード・セントルイス連銀総裁(22年投票権)発言
11月10日(水曜日)
00:30 GBP ブロードベントBOE副総裁発言
01:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
01:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
01:35 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
03:00 USD 米10年債入札
03:30 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(23年投票権)発言
08:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
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