2022年5月18日
豪・英・カナダの指標発表に注目! 「5月18日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目されていた英国の雇用統計が予想以上の結果が出てきてポンドが大きく買われる展開となりました。
特に平均賃金は予想5.4%に対し結果は7.0%と大幅に上回りました。
また、中国では感染状況が落ち着き、6月にも段階的にロックダウン解除が進むのではないかとの報道が出ています。
このことで中国景気の回復期待が高まり、中国と経済的に繋がりの深いオセアニア通貨やユーロが買われやすい展開となりました。
本日は豪州注目の賃金指数や英国やカナダで注目の物価指標が発表されます。
豪ドル・ポンド・カナダドルが大きく動く1日になるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
1∼3月期賃金指数
RBAは利上げ(引締め)の条件に雇用状況に注目しています。
特に賃金の状況を重要視しているようで、四半期ごとに発表している賃金指数が注目されています。
予想以上の賃金指数が出てきた場合は、雇用状況が堅調と受け止められ利上げ期待に繋がるのではないかと思います。
英CPI(消費者物価指数)
昨日発表された英雇用統計は予想以上の数字が出てきました。
なかでも平均賃金は予想を大きく上回る結果が出てきています。
賃金が高いということで経済は堅調と受け止めることも出来ますが、賃金が高いということで企業の人件費が増えて商品価格に転嫁されている可能性があります。
このことから物価が予想以上の数字になる可能性があり、予想以上の数字が出てきた場合は利上げ加速に繋がりポンド買いが進む可能性があるのでCPI(消費者物価指数)に注目です。
カナダCPI(消費者物価指数)
カナダは米国に先行して利上げを進めています。
CPI(消費者物価指数)の数字が予想以上の結果となれば、高いインフレを抑える為に大幅利上げの可能性が出てきて、カナダドル買いが進む可能性が出てきます。
CPI(消費者物価指数)の結果に注目です。
2)リスク要因
ウクライナ情勢
ロシアへの制裁による物価上昇がリスクオフ要因となっています。
対してロシアもポーランドやブルガリアへのガス供給を停止、さらにNATOへの加盟を申請しているスウェーデンやフィンランドへのガス供給停止をほのめかしています。
スウェーデンとフィンランドは18日にNATO加盟を正式に申請すると言っていることから、ロシアも対抗してくるのではないかと思われます。
ロシアの報復に注目です。
また、ロシアのウクライナ侵攻が次のステップに進む可能性にも注意しておきたい。
化学兵器や生物兵器、核兵器などを使用した場合は欧米の反応も変わり、リスクオフが進む可能性もあるので注意しておきたいと思います。
中国リスク
昨日は中国のロックダウンが6月にも解除、段階的に解除されるとの報道でリスクオン相場になっています。
コロナ感染者数も落ち着いていることが要因ですが、再度感染拡大や6月ロックダウン解除の否定報道などが出てくると再度リスクオフが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
世界2位の経済大国である中国がロックダウンを継続・拡大させることで世界的なリスクオフに繋がっています。
ロックダウンを継続すると中国の景気が後退し輸出入に影響することと、サプライチェーンの混乱に繋がり世界的な製造業に影響することが問題のようです。
ゼロコロナ政策をいつまで続けるのか、中国での感染拡大が続いているのかに注目です。
ロックダウンを拡大させるようなヘッドラインが出てくるとリスクオフが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月18日(水曜日)
G7財務相・中央銀行総裁会議
10:30 AUD 豪1∼3月期賃金指数
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
21:30 USD 米建築許可件数
23:30 USD 原油在庫量
5月19日(木曜日)
02:00 USD 米20年債入札
05:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
08:50 JPY 日本貿易収支
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率