金融政策と円安の注目! 「4月4日週の注目点とイベントスケジュール」

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2022年4月3日

金融政策と円安の注目! 「4月4日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週のマーケットは円を中心にボラティリティの高い週間でした。

月曜日には1日で3回の指値オペが実施されました。

また、その後には3日間の連続指値オペが告知され、一気に円が売られドル円で一時125円をつけるところまで円安が進みました。

クロス円でも円安が進み、円を中心としたマーケットとなりました。

 

火曜日以降も円の買い戻しで大きく円高が進んだり、再度円売りが進んだりと、かなりボラティリティの高い1週間でした。

 

今週は重要指標も少なく、地政学リスクも賞味期限が近くなってきていることから、円売り・円の買い戻しが中心のマーケットになるのではないかと考えています。

目次

◎今週の注目点

 

1)円安

 

先週は円安が進んだり、巻き戻しの円高が進んだりと、円を中心にボラティリティの高い1週間でした。

今週も円安が進むのか注目です。

 

円安の要因として輸入物価高による貿易赤字と、日銀による緩和政策の2点があると思います。

貿易赤字に関しては今週、日本の貿易収支が発表されるので赤字額がハッキリとするのではないかと注目しています。

また、原油価格や穀物などの商品価格の高騰が続くのかにも注目です。

 

日銀による緩和政策については指値オペと牽制発言に注意しておきたいと思います。

先週は連続指値オペを発表したことで円安がイッキに進みました。

今週も指値オペが実施されるのか、指値オペが告知されたときにどこまで円安が進むのか注目です。

また、あまりにも円安が進みすぎた場合、円安けん制発言が出てきて円高に振れる可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)金融政策

 

今週はRBA理事会とFOMCやECB理事会の議事要旨が発表されます。

それぞれ以下の点に注目しています。

 

RBA理事会

注目度:やや高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:豪ドル買い

ポイント:年内利上げの可能性について

 

今までRBAは利上げを頑なに否定してきました。

ただ、先日の雇用統計を見ても雇用状況は回復しており、経済状況も回復しているので、声明文などから年内利上げの可能性が出てくるかに注目が集まります。

利上げの可能性が出てきた場合は豪ドル買いが加速する可能性があるので注目しておきたいと思います。

 

 

 

FOMC議事要旨

先日のFOMCでは0.25%の利上げを発表しました。

今後も0.25%利上げを示唆しています。

ただ、その後のFOMCメンバーから0.5%利上げに関する発言が多数出てきています。

議事要旨で0.5%利上げに関してどこまで議論されていたのかに注目です。

議事要旨が発表され、米金利がどこまで上昇するのか、ドル買いがどこまで進むのか注目です。

 

 

 

ECB理事会議事要旨

先日の理事会でAPP(資産購入プログラム)の前倒し終了が示唆されました。

その後に発表されたHICP(消費者物価指数)も予想以上の伸びを示しており、物価高が懸念されています。

物価高を抑える為に年内の利上げがあるのではないかと注目が集まっています。

議事要旨の中で、年内利上げの可能性について議論されていたのかに注目が集まっています。

年内利上げの可能性に繋がる内容が出てくるようであればユーロ買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

3)リスク要因

 

ウクライナ情勢

ウクライナ情勢に関する地政学リスクは、ほとんど賞味期限が来ているのでマーケットへの影響は限定的だと考えています。

停戦協議が進展し、停戦が見えてきた場合は少し円強すると思っています。

ただ、以下のような事が起きた場合はイッキにリスクオフが進むので注意しておきたいと思います。

 

・ウクライナ以外への侵攻

・核兵器や生物兵器を使う

 

このような内容が出てきた場合は、西側諸国の制裁強化や軍事支援強化などが出てくる可能性があります。

再度リスクオフが進む可能性にだけは注意しておきたいと思います。

 

 

 

商品価格の上昇

原油・天然ガスなどのエネルギー価格の上昇や、小麦などの穀物やニッケルなどの鉱物など、様々の価格が上昇しています。

商品価格の上昇は、各国の物価上昇に繋がり、スタグフレーションの可能性に繋がります。

スタグフレーションの可能性が高まれば、景気悪化が懸念され株価下落に繋がる可能性があるます。

商品価格の上昇がリスクオフに繋がる可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

※スタグフレーションとは物価の上昇と景気後退が同時に起こる現象

 

 

 

逆イールド

米国では一時的に2年債と10年債で逆イールドが発生したりしています。

逆イールドが発生すると景気後退のサインとされています。

逆イールドが進まないか、金利差に注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

4月3日(日曜日)

 

豪州・ニュージーランド 標準時間に移行(サマータイム終了)

 

 

4月4日(月曜日)

 

中国市場休場(清明節)

 

10:30 AUD 豪小売売上高

16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)

18:05 GBP ベイリーBOE総裁発言

23:00 GBP カンリフBOE副総裁発言

 

 

4月5日(火曜日)

 

中国市場休場(清明節)

 

13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)

21:30 USD 米貿易収支

21:30 USD カナダ貿易収支

22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)

23:00 USD ISM非製造業景況指数

23:05 USD ブレイナードFRB理事発言

 

 

4月6日(水曜日)

 

03:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

10:45 CNY 財新サービス業PMI

17:30 GBP 建設業PMI

19:45 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

22:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言

23:00 CAD カナダIveyPMI

23:30 USD 原油在庫量

 

 

4月7日(木曜日)

 

03:00 USD FOMC議事要旨(3月16日分)

10:30 AUD 豪貿易収支

20:30 EUR ECB理事会議事要旨(3月10日)

21:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

21:30 USD 米失業保険申請件数

22:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

 

 

4月8日(金曜日)

 

03:00 USD エバンス・シカゴ連銀総裁(23年投票権)、ボスティック・アトランタ連銀総裁発言

05:05 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

08:50 JPY 日貿易収支

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

 

 

4月9日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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