2024年6月4日
雇用指標JOLTS求人件数に注目! 「6月4日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はISM製造業景況指数が発表され、市場予想・前回値を下回る結果となり、米国経済の低迷懸念から米金利が低下し株価は下落、ドル売りが進みました。
本日は月初めの雇用指標発表ラッシュの先陣、JOLTS求人件数が発表されます。
FRBが雇用市場に注目しているだけに結果次第では大きく動くのではないかと注目しています。
目次
◎昨日の注目点
1)経済指標
JOLTS求人件数
月初めで雇用指標ラッシュの先行指標としてJOLTS求人件数が注目されています。
FRBは雇用市場に注目しており、強い雇用市場が続くようであれば利下げのハードルが高いまま、雇用市場の緩みが確認されないと利下げの判断に繋がらないのではないかと思います。
JOLTS求人件数の結果が市場予想や前回と比べて強いのか、緩んできているのか注目です。
豪四半期GDP
豪州は先週発表されたCPI(消費者物価指数)が下げ止まり、先日のRBA理事会で追加利上げが検討されたいたことから、今後の追加利上げに注目が集まっています。
今回発表のGDPが強い結果となると利上げ観測に繋がり、豪ドルが買われるのではないかと注目しています。
市場予想よりも強いのか、前回値よりも強いのか注目です。
2)要人発言
今週にカナダとECB、来週にFOMCや日銀と金融政策を控えて要人発言が少ない1週間です。
FOMCメンバーはブラックアウト期間に入っており発言はありません。
ECBやカナダ中銀は金融政策発表後に、今回の金融政策についてや次回金融政策についてどのような発言が出てくるのか注目です。
特に追加利下げや年内の利下げ回数に注目が集まっています。
3)円安・介入警戒
ドル円160円超えたことから円買い介入を実施し、2022年10月を上回る過去最大の9兆7885億円の介入となりました。
介入を受けて一時151円台まで下落しましたが、1か月かけて再度157円台に戻しています。
円安圧力は強く158円や160円を試す可能性が高くなってきています。
今後158円を超えて160円を試す展開となった時に、円買い介入がどの水準で実施されるのか注目です。
イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「為替介入はまれな行為であるべき、他国への伝達必要」との考えを改めて強調し、日本当局による円買い介入に対して繰り返しけん制するような発言をしています。
米国をはじめ欧州など各国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
ドル円がこのまま上昇を続けるのか、再度介入するのか、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
6月4日(火曜日)
15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
16:55 EUR ドイツ失業率
23:00 USD JOLTS求人件数
6月5日(水曜日)
10:30 AUD 豪四半期GDP
10:45 CNY 財新サービス業PMI