雇用統計やISM非製造業景況指数などイベントに注目! 「7月4日週の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > 雇用統計やISM非製造業景況指数などイベントに注目! 「7月4日週の注目点とイベントスケジュール」

2022年7月3日

雇用統計やISM非製造業景況指数などイベントに注目! 「7月4日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週も円安が進みドル円は一時137円を付ける場面がありました。

注目されていたECBフォーラムでパウエルFRB議長はFRBは物価抑制を優先させ、1.0%利上げを否定しなかったことで7月FOMCで1.00%利上げの可能性が浮上しました。

 

今週は雇用統計やISM非製造業景況指数など重要指標や、RBA理事会などイベント多数の1週間になりそうです。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

RBA理事会

注目度:高い

織り込み度:0.5%利上げを8割、0.25%利上げを2割

バイアス:豪ドルの上値重たい

ポイント:利上げ幅と声明文

 

先日のロウRBA総裁の発言で7月RBA理事会の利上げ幅0.5%を否定しませんでした。

先週発表された豪小売売上高は予想を上回る結果だったことからも0.5%利上げの可能性が高まっています。

今回の理事会で0.25%の利上げなのか、それとも0.5%の利上げなのか注目です。

また、声明文で今後も強気の利上げを進めていくのか、経済が大丈夫なのかに注目です。

RBAの利上げによって住宅ローンの支払いが経済の重しとなっているとの話もあります。

物価抑制を優先させるのか、住宅ローンなど経済に気を使うのか、声明文の内容に注目です。

 

 

 

FOMC議事要旨

先週のパウエルFRB議長の発言で1.0%利上げを否定しませんでした。

市場では7月FOMCで0.75%利上げを中心に織り込みが進み、0.5%利上げの可能性と1.0%利上げの可能性を探っています。

今週発表のFOMC議事要旨から7月FOMCのヒントが出てこないか注目です。

 

 

ECB理事会議事要旨

6月のECB理事会でAPP(資産購入プログラム)を終了し、7月の理事会で利上げを進めることがメインシナリオとなっています。

注目は利上げ幅が0.25%なのか、それとも0.5%なのかです。

議事要旨から7月利上げ幅についてのヒントがないかに注目です。

 

 

 

2)経済指標

 

ISM非製造業景況指数

消費大国の米国で非製造業の景況感がどのくらいの数字が出てくるかで、7月FOMCの利上げ幅に影響があると思います。

底堅い数字が出てくると大幅利上げの可能性が高くなるのではないかと思っています。

ただ、反応としては大幅利上げの可能性が高まれば株安・リスクオフが進む可能性があるので、マーケットの反応にも注目です。

 

 

ADP雇用統計

米国では人出不足による賃金の高騰が物価高の要因となっています。

どこまで雇用が伸びるのか注目です。

 

 

NFP雇用統計

NFP雇用統計では雇用者数もですが、平均時給に注目です。

ADP雇用統計でも書いたように人件費の高騰が物価高の一因となっていることから、平均時給がどこまで伸びているのかに注目です。

 

 

カナダ雇用統計

カナダでは米国に続き利上げを進めています。

雇用状況がしっかりしていることが確認できれば、FRBに続き大幅利上げの可能性が高くなります。

雇用者数がどこまで伸びるかに注目です。

 

 

 

 

3)リスク要因

 

円安リスク

ドル円で一時137円を付けるなど円安が止まりません。

日銀や政府関係者は口先介入していますが反応は限定的です。

株安リスクなどからリスクオフが進み円買いが出てきていますが、リスクオフが後退する場面があれば再度一気に円安が進む可能性があるので注目です。

また可能性はかなり低いと思いますが、日銀による政策変更などを匂わせる内容が出てきた場合は一気に円高が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

世界株安リスク

各中銀が引き締めを進めることで景気後退の可能性が高くなり、世界的に株安が進んでいます。

今週も議事要旨や経済指標、要人発言などから大幅利上げの可能性や景気後退懸念につながる内容が出てくると株価の大幅安が進みリスクオフが進む可能性があります。

世界的な株安、世界恐慌が意識されると大きくリスクオフに傾く可能性があるので、世界の株価とVIX指数には注意しておきたいと思います。

 

 

英政治リスク

今週は英国で重要指標が少ないことから、政治リスクによってポンドが動くのではないかと思っています。

英国ではEUとの北アイルランド議定書をめぐる対立が問題となっています。

議定書に関するヘッドラインが出てくるとポンド売りが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。

また、ジョンソン首相の支持率低下や、スコットランド自治政府の独立を問う住民投票の盛り上がりもリスク要因として注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

7月4日(月曜日)

 

米国休場(独立記念日)

 

15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)

16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)

23:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言

 

 

7月5日(火曜日)

 

00:00 EUR デギントスECB副総裁発言

10:45 CNY 財新サービス業PMI

13:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI

18:30 GBP 英中銀(BOE)金融安定報告書公表

19:00 GBP ベイリーBOE総裁発言

 

 

7月6日(水曜日)

 

01:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言

16:00 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

17:10 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

17:30 GBP 英建設業PMI

22:00 GBP カンリフBOE副総裁発言

22:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

22:45 USD 米総合・サービス業PMI

23:00 USD ISM非製造業景況指数

 

 

7月7日(木曜日)

 

03:00 USD FOMC議事要旨

18:45 EUR レーンECB専務理事主席エコノミスト発言

20:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)

20:30 EUR ECB理事会議事要旨

21:15 USD ADP雇用統計

21:30 USD 米貿易収支・失業保険申請件数

21:30 CAD カナダ貿易収支

23:00 CAD カナダIveyPMI

 

 

7月8日(金曜日)

 

00:00 USD 原油在庫量

02:00 USD ウォラーFRB理事発言

02:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言

20:55 EUR ラガルドECB総裁発言

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

21:30 CAD カナダ雇用統計・失業率

 

 

7月9日(土曜日)

 

00:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

01:45 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND