2020年12月9日
離脱協議の最終会談! 「12月9日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は離脱協議に関するヘッドラインでポンドは乱高下を繰り返す展開が続きました。
その他通貨は材料難から方向感なく推移していて、このような状況は本日も継続すると思われます。
また、米国でも予算案を巡り民主党と共和党の間で対立が続いており、株価の重しとなっています。
予算案も11日がリミットとなっていることから、今週は予算案に関するヘッドラインにも注目が集まっています。
目次
◎本日の注目点
1)離脱協議
本日もジョンソン首相とフォンデライエン欧州委員長による離脱協議が予定されています。
明日からはEUサミットが始まることを考えると、本日が離脱協議の最終期限となります。
ジョンソン首相は昨日、離脱合意の内容を反故にする国内市場法案を撤回すると発表しました。
国内市場法案は昨年EUと英国で合意した離脱合意を反故にする法案で、国際法違反になるとEUは法的措置をとっており、離脱協議のネックとなっていました。
ジョンソン首相が国内市場法案を撤回したことで離脱協議は合意に近づいたかと思われましたが、漁業権など課題は残っており、合意なき離脱の可能性はむしろ高まっているようです。
ジョンソン首相とフォンデライエン欧州委員長の会談は欧州時間の夕方、日本時間10日の早朝になります。
会談後に何かしらの報告が出てくることになると思われます。
明日早朝のポンドやユーロは要注意です。
2)カナダ政策金利
今回のカナダ政策金利は据え置きが予想されています。
コロナワクチンによる景気回復期待は原油需要の期待感に繋がり、原油価格の上昇に繋がっています。
カナダの主要産業である原油価格が徐々に上昇してきていることもあり、カナダ経済回復期待に繋がり、追加緩和や利下げからは後退していると思われます。
今後の景気予想や金融政策の方向性について、声明文や発言に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
12月9日(水曜日)
英・EU離脱協議
08:30 AUD WestPac消費者信頼感指数
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
21:00 MXN メキシコCPI(消費者物価指数)
12月10日(木曜日)
00:00 CAD カナダ政策金利発表
00:30 USD 原油在庫量
09:30 AUD RBA金融安定報告書