2018年8月24日
8月24日の注目イベントと注目点 ~昨日の振り返り付き~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
8/24(金曜日)
トルコ市場休場(犠牲祭)
カンザスシティ連銀主催・ジャクソンホール会合
※パウエルFRB議長発言予定
07:45 NZD ニュージー貿易収支
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
15:00 EUR 独GDP
16:30 SEK スウェーデンPPI
21:30 USD 耐久財受注
22:00 MXN メキシコGDP
23:00 USD パウエルFRB議長発言予定(ジャクソンホール講演)
8/25(土曜日)
カンザスシティ連銀主催・ジャクソンホール会合
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
◎昨日の振り返りと本日の注目点
1)オーストラリア・ターンブル首相
オーストラリアのターンブル首相は、21日に党首選で再選したものの僅差で再選。
党内での反発も多く、閣僚が辞任。
現政権は次期選挙では政権交代になるとの観測も!?
現在、オーストラリアの政治は不安定・不透明で、混乱しています。
ターンブル首相の不人気の理由に、中国に依存しきった政治ではないかとの噂も。
中国の景気減速が、ターンブル首相の支持率低下につながっている模様。
中国の景気減速は、オーストラリアの景気減速に繋がっています。
豪ドルは、高金利が魅力でしたが、米国・カナダの利上げで高金利通貨の魅力は減退。
豪ドルは、リスク通貨でもあるので、リスクを抱えると大きく売られます。
もともと、下落気味だったオセアニア通貨ですが、昨日の報道をきっかけにもう一段の売り圧力・下落となりました。
当面のサポートは ”0.7200” 、1年半前の安値が ”0.7170” 付近にあります。
注目は、上記2点を抜けるかどうかと思います。
・来年の豪選挙で政権交代懸念
・米ドルの利上げで金利差拡大
上記2点で個人的には、長期目線で抜けていくと思います、
2)ジャクソンホール・シンポジウム
本日23:00に、ジャクソンホール・シンポジウムでパウエルFRB議長の講演が予定されています。
注目は、今後の利上げ・バランスシートの縮小などの金融政策。
他には、トランプ大統領のFRB圧力、関税・貿易戦争、新興国関連などにも注目したいと思います。
また、今回のジャクソンホール・シンポジウムは、黒田日銀総裁は欠席、若田部副総裁が出席することになっています。
前回日銀会合の変更点を突っ込まれることを懸念したのか!?
ジャクソンホールではパウエル議長だけでなく、多くの中銀関係者・経済学者が集まっているので、発言には要注意です。
3)米中関係、米南ア関係、トランプ政権
昨日、160億ドルの追加関税が発動されました。
米国は来月にも、2000億ドル規模の追加関税も検討しています。
中国側は、WTOに提訴しています。
昨日(今朝)まで行われていた、米中貿易通商協議(次官級)では、大きな成果は上がっていないようです。
米中関係は悪化しています。
また、トランプ大統領は南アフリカに対し、内政干渉ととれる発言をしています。
「南ア政府は白人農民から土地を奪おうとしている」
南アでは、農地を平等に振り分けようとしている。
白人の農地所有割合が高く、みんな(黒人)に振り分けようとしている。
白人至上主義のトランプさんは、許せなかったのでしょう。
先日のコーエン氏・マナフォート氏の問題を、別のところに目線をそらす意味もあるのではないかとの噂もあります。
中国、南アに対する発言は今後も出てくる可能性が高く、要注意です。
米国内では、白人至上主義反対デモなども気を付けたいです。
4)欧州政治と長期金利
欧州では、英国とのBrexit交渉が大詰めを迎えています。
英国が白紙離脱となると、英国に影響が出るのはもちろんなのですが、欧州も予算面や人・物の移動面でマイナス影響があります。
交渉内容に関するヘッドラインに注目したいと思います。
英国内ではBrexit交渉以外にも、アイルランド国境問題に加えて、スコットランドも英国からの独立をちらつかせています。
国民投票のやり直しも、”絶対にない”から”やり直しの噂”くらいになってきています。
英国の注目は、やはりBrexit関連ヘッドラインに集まると思います。
昨日も白紙離脱懸念の発言でポンドは大きく下落しています。
EU・ユーロに対しても動きがありました。
イタリアは、難民問題が解決しないと予算を提出しないと発言。
イタリアの財政問題は、懸念材料として注目されていました。
今後の予算案提出期限で、EUが承認できる予算案を提出できるか注目していました。
ここで、欧州が抱える難民問題を引き出してきて予算案提出を回避しようとの動き!
先日、イタリアの格付けが10月に延期されたことで、イタリアも強気になった!?
欧州・EUがこれを認めるかどうかが注目です。
5)カナダ・メキシコ
NAFTAの交渉が大詰めのような発言が出始めています。
メキシコ・カナダが、かなり譲歩している様にも見えます。
ひとまず交渉合意となるとポジティブ要因。
あとは内容次第です。
6)トルコ・新興国
トルコは今週、犠牲祭で休場。トルコリラも動きは落ち着いています。
ただ、トルコから南アやブラジルに通貨安が飛び火しています。
特にブラジルは要注意です。
Bloomberg出典の情報で、以下の様のものがありました。
注目は、経常収支・インフレ率・外貨準備と新興国の通貨安には共通点があるようです。
この注目点は、新興国に顕著に現れますが、米国1強の状況です。
新興国以外でも注目していきたいと思います。
あと、長期金利が急騰することも共通点です。
各国長期金利は要チェックです。
7)米債償還・利払い後の月末前・実質五十日
本日は週末で実質五十日です。
また、月末も近く実需が動く可能性が高いです。
仲値・オプションカット・FIX・クローズ時間に注意したいと思います。
今月は、米債償還・利払いもあったので特に注意が必要かと思います。
週末のポジション調整はしっかりとしたいと思います。
◎保有中のポジションと本日の戦略
保有中のCAD/JPYは、ホールド、”85.500” を超えてくるようであれば、追加ポジションを考えています。
ストップは ”84.700” に置いておきます。
昨日、ユーロの下落と米ドルの上昇で、自分の相場観と一致し始めたのでEUR/USDのShortをエントリー。
時間足で前回高値を超えきれず反落してきたこと。
イタリア予算がらみの発言。
ドイツ連銀ヴァイトマン総裁の、次期ECB総裁確立後退。
などとユーロマイナス要因が増えたことでEUR/USDのShort ”1.1580” でエントリーしました。
ストップは、”1.1750” に置いておきます。
このブログを書いているときに急遽出た発言。
オアNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁
「政策金利の引き下げを排除しない」
「NZドルの動きは非常に満足」
前回も、「利下げの可能性」発言がありました。
他にも、雇用とのデュアルマンデート、RBNZの改革とニュージードルの売り要因が増えています。
オージーとニュージー、オセアニアに下落要因が多数出てきました。
AUD/USDのチャートは、本日の注目点をご覧ください。
AUD・NZDは安値更新の注意!
特に米ドルが強さを取り戻してくると、なおさらかもしれません!
ドル円に関しては、思ったよりも米ドルが強かった。
昨日の読みでは、”110.800” 付近で頭打ちと思ったのですが、抜けてしまいました。
次のターゲットは ”111.80” 付近と ”112.20” 付近です。
今日のパウエルFRB議長の発言でどうなるか注目です。
個人的には円高・ドル高だとみています。
◎要チェック
※AUDの独歩安、ドルの独歩高となっています。
昨日はAUD/USDのShortの日でしたね!
◎昨日の要人発言
トランプ米大統領
「南ア政府は白人農民から土地を奪おうとしている」
「自分が弾劾されたとしたら、市場は崩壊するだろう」
中国商務省
「米国の追加制裁に対して断固反対、報復せざるを得ない」
「米国の追加関税についてWTOに提訴へ」
ラーブ英EU(欧州連合)離脱担当相
「合意なしでの欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の可能性が
バイトマン独連銀総裁
「欧州中央銀行(ECB)は、インフレ率が目標に沿っている今こ
ジョージ米カンザスティ連銀総裁
「中立金利水準は2.50%から3.00%程度と見なされる」
「今年の国内総生産(GDP)は3.0%程度と予想」
欧州中央銀行(ECB)理事会、議事要旨 (7月26日開催分)
「政策スタンスの維持は全会一致」
「保護貿易主義が主要なリスク」
「インフレ見通しの不確実性は低下している」
スタージョンSNP(スコットランド民族党)党首
「合意なきEU離脱は紛れもなく災難」
フリーランド加外相
「NAFTA再交渉に参加する準備はできている」
「米メキシコの二国間交渉は、新NAFTAにとって重要なこと」
「カナダはNAFTAの見直しに対しとても前向き」
ディマイオ伊副首相(五つ星運動党首)
「移民問題が解決されなければ、EU予算にイタリアは拠出しない
カプラン米ダラス連銀総裁
「貿易戦争は経済に影響を与える」
「われわれは政治と無関係に仕事をこなす」
「今後1年で3回から4回の利上げを支持」
「中立金利まで利上げをしていくだろう」
米ホワイトハウス
「米中貿易協議が終了」
「貿易協議は中国の構造問題も含む」
「米中は貿易の公平さの達成方法について議論」
オアNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁
「政策金利の引き下げを排除しない」
「NZドルの動きは非常に満足」
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