2018年7月26日
7月25日(木曜日)の注目点
記事を書いた人:岡ちゃんマン
7/25(木曜日)
16:30 SEK 失業率
20:45 EUR ECB理事会・政策金利発表
21:30 EUR ドラギECB総裁記者会見
21:30 USD 耐久財受注
7/27(金曜日)
02:00 USD 7年中期国債入札
10:30 AUD PPI(生産者物価指数)
昨日は、米国と欧州の貿易・関税について会談がありましたが、関税合戦は回避できたようです。
トランプ大統領のいつものやり方。 脅し、無理難題を突き付けて、商談のように話し合いをする。
今回も同じようなやり方で、直前になって関税なし発言。
会談後の記者会見では、安心感からユーロは買い戻されましたが、上値は限定的でした。
EUR/USD5分足チャート
ただ、まだまだ油断はできない状況には変わりありません。
特に、中国・日本・欧州は低金利で通貨安にしていると思われています。
ユーロに関しては、今日のECB理事会が控えているので極端には動きにくい状況です。
ECB理事会では、政策に変更はないと思いますが理事会後の記者会見です。
QEは年内終了、利上げは来年夏以降というのがコンセンサスです。
QEが来年に持ち越す可能性のような発言が出れば、ユーロは売られ、利上げが来年夏前の可能性のような発言が出ればユーロ買いは進むのではないかと思います。
政策変更の転換時期は市場の注目が集まり、発言一つで大きく動くことがあるので、要注目です。
EUR/USD時間足チャート
EUR/USD日足チャート
ドル円も、来週の日銀金融政策決定会合を控えて、動きづらい状況ですが、トランプ発言などから円高にじわりじわりと動いてきています。
USD/JPY時間足チャート
その他で注目しているのが、ニュージーランドです。
NZ中銀や財務相の発言を聞いていると、中銀の責務に物価目標だけではなく雇用の最大化も含めるようになる、デュアル・マンデートが取り入れられるようです。
また、中銀総裁の権限を下げて、MPC制度を採り入れるような発言もありました。
正確な情報を集めたいと思いますが、どちらも利上げ時期は遅れると思われ、売り材料ではないかと思います。
ポジションは現在EUR/TRYのShort、CAD/CHFのLongはスイングで持っています。
今日のECB理事会の状況で、ユーロの売りを考えています。
昨日からの要人発言
エブラルド次期メキシコ外相
「トランプ米大統領からロペスオブラドール次期大統領宛に書簡が
「書簡では各国は協力を強めるべきであり、ロペスオブラドール氏
「早急に行うならば、NAFTA再交渉はより良い雇用をもたらす
トランプ米大統領
「米国と欧州連合(EU)は全ての関税や貿易障壁を撤廃すべき」
「これが最終的に自由市場や公平な貿易と呼ばれるだろう」
「私の準備は整っている」
「中国は私が米国の農民を愛し尊敬しているのを知っているから標
「中国の行動は悪意に満ちている」
「中国は昨年5170億ドル我々から稼いでいる」
「ユンケル欧州委員長は賢く非常にタフな男」
「我々は良い貿易取引を模索している」
「我々は非常に前向きな欧州との貿易を予想」
「米国とEUはともに勝利するだろう」
「我々はゼロ関税に向けて取り組むことで合意」
「EUは米国産大豆の購入を拡大するだろう」
「WTOの改革をEUとともに取り組むだろう」
「貿易交渉を開始し、鉄鋼関税や報復関税を解決する」
マース独外務相
「(米国の圧力に)EUは反撃しなければならず、脅されることは
「トランプ米大統領は欧州を分裂することはできない」
「むしろ米国だけが孤立することを知るべき」
クドロー国家経済会議(NEC)委員長
「金曜日発表のGDPは印象的なものになると予測」
クインシー米コカコーラCEO(最高経営責任者)
「強いドルが逆風となっている」
ユンケル欧州委員長
「我々は同盟を結んでおり敵対しない」
「関税を減らすことが焦点。増やすことではない」
「トランプ米大統領と3時間会ったが、我々はやってのけた」
「米EUは金属関税を適宜見直すだろう」
「米EUは交渉中に新たな関税を適用しないことで合意」
ロバートソン・ニュージーランド(NZ)財務相
「インフレはそのうち2%まで上昇すると予想」
「NZの賃金インフレは上昇すると予想」
「信頼感低下にもかかわらず、投資は維持されると予想」
「RBNZの新たな政策コミットは2019年第2四半期から始まる可能性」
マース独外務相
「米欧首脳会談の成果は予想以上だった」
「EUは米国との貿易論争において時間を獲得した」
「今のところさらなる激化の懸念はない」
「最終結果ではないが、ポジティブな結論に至る可能性が高い」