2022年9月1日
9月相場スタート、要人発言に注目! 「9月1日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はリニューアルされたADP雇用統計が発表されましたが、反応は限定的でした。
週末のNFP雇用統計とどのくらいの乖離が出てくるのかに注目しておきたい。
NFP雇用統計と乖離が少なくなれば、今後は注目度が高くなるのではないかと思っています。
本日は欧米の要人発言から9月利上げ幅を見極めていきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
FRB要人発言
先月のCPI(消費者物価指数)の結果が予想を下回ったことで、一時は9月のFOMC利上げ幅予想が0.5%に傾いていましたが、その後のFRB要人のタカ派発言や先週のジャクソンホール・シンポジウムでのパウエルFRB議長の発言などから、週末時点で0.75%利上げが61%の確立で優勢(CME FedWatch参照)となっています。
昨日のADP雇用統計は予想を下回る結果となり、本日はISM製造業景況指数が予定されています。
指標結果を受けてどのような発言が出てくるのか注目です。
FRBはサプライズを嫌うのでFOMCを前に織り込みを進ませると思います。
9月10日からブラックアウト期間に突入するので、それまでに0.5%利上げなのか、それとも0.75%利上げなのか、どちらかの予想が9割を超えるように発言が進んでいくのではないかと思っています。
0.75%利上げを織り込ませるようであればドル買いが進み、米株は下落するのではないかと注目しています。
ECB要人発言
欧州ではエネルギー価格の上昇などから物価高が注目されており利上げを進めるのではないかと注目されていました。
そんな中、先週金曜日に次回ECB理事会で0.75%利上げを発表するのではないかとの観測が高まりユーロ買いが進みました。
昨日・一昨日の欧州の物価指標は一部予想を上回る結果、予想を下回ったものも前回値を超えて物価が上昇しています。
ECB理事からはタカ派な内容が聞こえてきており、0.75%利上げの可能性が高まってきています。
その他指標なども含めて、結果を受けて欧州の要人発言がどのような内容になるのか注目です。
2)ISM製造業景況指数
先週発表されたマークイット社が発表する製造業PMI速報値は好不況の分岐点「50」は割り込まなかったものの、予想を下回る弱さとなりました。
今週発表されるISM製造業景況指数の予想は「52.0」です。
予想を下回るのか、好不況の分岐点「50」を割り込むのか、それとも予想以上の結果が出てきて米国経済の底堅さが確認できるのか、結果に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
9月1日(木曜日)
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
17:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏失業率
19:30 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
21:30 USD 米失業保険申請件数
22:45 USD 米製造業PMI(改定値)
23:00 USD ISM製造業景況指数