ADP・ISM・FOMCに注目! 「11月1日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年11月1日

ADP・ISM・FOMCに注目! 「11月1日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

一昨日、日経新聞の報道で金融政策の修正が報じられたことで期待感が高まっていましたが、昨日の日銀金融政策決定会合では「長期金利の事実上の上限だった1%を目途とし、一定程度超えることを容認することを決定」と発表。

決定内容が事前報道とほぼ変わらない、もしくは市場の期待以下だったことから発表後は円売りが加速し、ドル円は150円台を回復しました。

 

19時に財務相が発表する10月為替介入実績は0円となったことで、10月の介入がなかったことが確認されると150円台では介入がないと介入警戒感が後退し円売りが加速しました。

 

米国の労働コストが発表され、市場予想を大きく上回る結果となったことで、米国の賃金インフレは根強いと受け止められ米金利は上昇しドル買いが進みました。

ドル買いによるドル円上昇は151円の節目を抜けて、一時151.72円と昨年10月21日以来約1年ぶりの高値を更新しました。

 

本日はFOMCの発表があります。

その他にも米重要指標であるADP雇用統計やISM製造業景況指数の発表が予定されています。

FOMC前に介入があるのか、それともFOMC後に介入があるのか、米指標などでドル売りが進み介入なしでドル円の上値が抑えられるのか、ドル円の動きと併せて注目しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

FOMC

注目度:高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:ドル高

ポイント:追加利上げの可能性とインフレ・景気見通し

 

今回のFOMCは据え置き予想で、注目は追加利上げがあるのか、来年の利下げはあるのかに移っています。

直近の要人発言からは米国債の利回り上昇が、利上げの代わりになっているというような内容の発言が出てきており、利上げは終了なのではないかと注目されています。

本当に利回りの上昇を利上げの代替手段とするのか、声明文や記者会見に注目です。

また、利上げが終了が近いことから、マーケットの注目は来年の利下げ時期に移ってきています。

マーケットは来年後半に利下げをするとの予想が多く、市場予想よりも長期に高金利を継続するというような内容である場合はドルが底堅く推移するのではないかと思います。

今後の利下げについてどのような内容が出てくるのか、声明文や記者会見に注目です。

 

 

 

2)経済指標

 

ADP雇用統計

米国は利上げ終了から利下げ時期に注目が移ってきています。

今後の経済状況を確認するためにも労働市場、雇用状況の確認に注目が移っています。

週末のNFP雇用統計を控えてADP雇用統計がどこまで堅調な数字となるのか、FOMC直前の雇用統計に注目です。

 

 

 

ISM製造業景況指数

ISMは景気の先行指標として注目されています。

来年の早い時期に利下げがあるのか、景気悪化が懸念されていた場合は利下げ期待が高まります。

先日発表された製造業・サービス業・総合PMI(速報値)では市場予想を大きく上回り、好不況の分岐点である50を超えていたので、ISM製造業景況指数まで市場予想を大きく上回る結果となれば来年の利下げ期待が後退し、米国だけ強い経済となりドル買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

3)リスク要因

 

中東情勢

中東の地政学リスクは長期化が懸念され、周辺国を巻き込みながら拡大が懸念されています。

さすがに第3次世界大戦には発展しないと思いますが、第5次中東戦争に発展する可能性は大いにあるのではないかと思っています。

第5次中東戦争に発展した場合、イランがホルムズ海峡を封鎖し、中東の原油が滞り石油ショックに繋がる可能性には注意しておきたいと思います。

特にウクライナ情勢以降エネルギー価格の上昇によるインフレなど、原油価格による世界経済への影響が大きいだけに石油ショックには要注意です。

日本はエネルギー輸入国、特に中東からのエネルギー輸入が大きいため影響も大きく、輸入物価の上昇は貿易赤字に繋がり円安加速の要因に繋がる可能性が高いと思っています。

中東情勢と原油価格に注目です。

 

 

 

円安・介入警戒

先週、ドル円は150円を超えて一時150.76円まで上昇しました。

昨日、日銀金融政策決定会合が期待ハズレな内容であったことから円安が進み150円台に再突入、財務相が公表する10月の介入実績が0円だったことから介入警戒感が後退し円安が加速し、ドル円は151.76円まで上値を伸ばしています。

日銀金融政策決定会合を挟んでドル円は約3円幅で値動きをしており、ボラティリティが高まっているといえる状況。

発言からも介入警戒感が高まっています。

いつ実弾介入があってもおかしくないと思っています。

介入に要注意です。

 

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

11月1日(水曜日)

 

10:45 CNY 財新製造業PMI

18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)

21:15 USD ADP雇用統計

22:45 USD 米製造業PMI(改定値)

23:00 USD ISM製造業景況指数、JOLTS求人件数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

11月2日(木曜日)

 

03:00 USD FOMC政策金利・声明文

03:30 USD パウエルFRB議長記者会見

05:15 CAD マックレムBOC総裁発言

09:30 AUD 豪貿易収支

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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