2024年12月4日
ADP雇用統計とパウエルFRB議長の発言に注目! 「12月4日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は韓国の尹錫悦大統領が非常戒厳を宣言したこと
ただその後、韓国当局者が「
米国では1
本日は雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計やパウエルFRB議長発言が予定されており、12月FOMCの利下げ予想に変化がないか注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪四半期GDP
豪州は、未だ利下げを実施していない、主要中銀の中で唯一のタカ派の中銀です。
経済状況を確認するGDPの結果が悪化していた場合は、来年早期の利下げ期待に繋がるのではないかと思います。
逆に強い結果となれば、利下げ期待は後退し豪ドルは底堅く推移するのではないかと思います。
ADP雇用統計
週末の雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計に注目。
FRBは雇用市場の悪化に注目しており、12月の利下げ・据え置きの予想が分かれていることから、雇用指標の注目度は高くなっています。
指標結果を受けて利下げ・据え置き、どちらを織り込むのか注目です。
ISM非製造業景況指数
米国は消費大国でサービス業が重要視されます。
サービス業の景況感を確認するためISM非製造業景況指数の結果に注目しています。
「50」を好不況の分岐点として、上回れば景気改善期待が高く、下回れば景気後退が懸念される状況となります。
ISM非製造業景況指数が市場予想、前回値よりも上回る数字が出てくれば利下げ期待が後退し、ドル買いが進むのではないかと注目しています。
11月末の時点で利下げ確率が6割となっており、12月18日のFOMCまでにどの程度利下げを織り込むのか、据え置きを織り込むのか、指標結果に注目です。
2)要人発言
FRB
FRBは12月FOMCの追加利下げについてはデータ次第とし、パウエルFRB議長は講演で「利下げを急ぐ必要はない」
11月末の時点でシカゴ・マーカンタイル取
今週は雇用指標を中心に、ISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数やミシガン大学消費者信頼感指数など重要指標が多数予定されています。
指標結果を受けてどのような発言が出てくるのか、発言内容がどのように変化するのか、指標結果と発言を受けてマーケットが利下げ・据え置きどちらを織り込んでいくのか注目です。
また、来週から12月FOMCを控えてブラックアウト期間に突入するため、金融政策のヒントとしての発言は今週までなので発言内容には要注目です。
ECB
ECBは10月理事会で2会合連続で利下げを決定しました。
今後についてはデータ次第との姿勢も維持していますが、マーケットは12月の理事会での追加利下げをほぼ織り込んでいます。
12月理事会では0.5%の大幅利下げの可能性が高まっており、一部では0.75%の利下げもありうるのではないかと噂が出始めています。
また、欧州ではドイツ政権の崩壊から政治的混や、トランプ次期大統領による関税の影響など、欧州経済に大きく影響するリスク要因が多数注目されています。
ドイツ経済はじめ、欧州経済にどこまで影響があるのか、大幅利下げになるのか発言内容に注目です。
BOE
英中銀は11月会合で市場予想通り8対1で利下げが決定されました。
同時に発表されたインフレーションレポートでは物価見通しが上方修正され、12月の利下げ期待は後退しており据え置き予想が優勢なっています。
発言から利下げ期待が進むのか、据え置きが織り込まれるのか注目です。
RBA
RBAは主要中銀の中で唯一タカ派の中銀です。
他国と同調して利下げを進める必要はないとの姿勢を示しており、利下げ時期はもう少し先なのではないかと思います。
トランプ政権2.0の主要ポストが発表される中、対中強硬姿勢派のメンバーが発表されることで中国経済に影響を与えるのではないかと中国売りが進んでいます。
中国とつながりの深い豪州経済も影響を受けるのではないかと思われます。
トランプ政権2.0に関する発言なども出てこないか注目です。
RBNZ
年内最後のRBNZ理事会では市場予想通り0.5%の利下げを決定し、オアRBNZ総裁は会合後の会見で「フォワード予測
来年に向けて利下げペースや利下げ幅について発言が出てこないか注目です。
BOC
カナダはトランプ政権2.0により米国との貿易条件の変更、米・メキシコ・カナダ協定(US
さらにトランプ次期大統領は追加関税について言及しており、関税によるカナダ経済の影響について発言が出てこないか注目しています。
日銀
日銀は追加利上げに注目が集まっています。
先週の東京都区部CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を上回り、強い結果となったことから追加利上げの期待が高まり、円買いが進んでいます。
12月日銀金融政策決定会合に向けて、利上げが実施されるのか発言内容に注目です。
3)リスク要因
ウクライナ情勢
ウクライナはロシアに向けて米英の長距離ミサイル「AT
米国(バイデン政権)や英国は北朝鮮軍がロシアに加勢し、ウクライナへ侵攻していることから長距離ミサイルの使用を承認した模様。
ロシアはウクライナが米国や英国(西側諸国)の提供した長射程ミサイルを使用することは核を保有する米国や英国がロシアとの戦争に直接参加したものとみなすと牽制し、9月に発表した方針に基づいて核兵器の使用条件を示し
このことで核兵器の使用するリスクが高まったとリスク回避の動きとなりましたが、その後ラブロフ露外相
ただ、ロシアは核弾頭を搭載できる大陸間弾道ミサイル(
段々とウクライナ・ロシア双方の攻撃が激化してきており、少しの手違い(米国軍や米国領事館などへの攻撃)があった場合には全面戦争、第三次世界大戦に繋がるリスクがあるのではないかと注目しています。
ヘッドラインで大きく動く可能性があるので注意しておきたい、特に週末は感謝祭でマーケットの流動性が低下するのでヘッドラインで大きく値が動く可能性があるので注意しておきたいと思います。
トランプ次期大統領の言動
トランプ政権2.0の人事でマーケットは上下に動いています。
人事発表の内容に注目ですが、発言にも注意しておきたいと思います。
選挙の公約ではメキシコやカナダ、中国に対して高関税をかけると宣言しており、関税に関して発言が出てきた場合はマーケットが反応する可能性があります。
関税は大統領宣言ですぐに決定できるため、大統領への就任が決定した今、トランプ次期大統領が発言した内容は来年1月に就任した直後に大統領令を発令する可能性があります。
そのためトランプ次期大統領の言動に注目が集まっており、注目されているだけにマーケットも反応するため注意しておきたいと思います。
韓国政権
韓国では尹錫悦大統領が「非常戒
ただ、その後議会で「戒厳令解除の決議案」が満場一致で可
このことで、低い支持率であった尹錫悦政権はさらに追い込まれることになり、韓国の政権・経済崩壊に注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月4日(水曜日)
09:30 AUD 豪四半期GDP
17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
18:00 EUR チポローネECB専務理事発言
18:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
18:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
22:15 USD ADP雇用統計
22:30 EUR ラガルドECB総裁発言
22:45 USD ムサレム・セントルイス連銀総裁発言
23:00 EUR マクルーフ・アイルランド中銀総裁発言
23:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
23:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
12月5日(木曜日)
00:00 USD ISM非製造業景況指数
00:30 USD 原油在庫量
00:30 EUR ラガルドECB総裁発言
02:10 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
03:45 USD パウエルFRB議長発言
04:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)
10:30 JPY 中村日銀審議員発言