2023年8月30日
ADP雇用統計に注目! 「8月30日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は欧州時間に入ると米金利が上昇しドル買いが進み、ドル円147円を抜けると147.37円まで上昇し2022年11月以来の高値を記録しました。
ただ、その後発表された7月米JOLTS求人件数
JOLTS求人件数は今週の雇用統計の先行指標として注目されていましたが、大きく市場予想を下回ったことで今週の雇用統計も予想を下回るのではないかとの思惑に繋がっています。
労働市場の緩みはFRBの追加利上げ観測の後退に繋がります。
本日は豪州やドイツの物価指標など重要指標が多数予定されていますが、最も注目度の高いのがADP雇用統計です。
昨日のJOLTS求人件数の結果でADP雇用統計の注目度がさらに高くなっています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
豪CPI(消費者物価指数)
先日のRBA理事会議事要旨で「これまでの大幅な引き締めが意図
このままインフレが低下基調にあれば来週のRBA理事会で据え置きが選択される可能性が高くなるのではないかと注目しています。
ドイツHICP(消費者物価指数)
先週発表された8月独Ifo企業景況感指数が前
ユーロ圏の最大経済国ドイツの物価が予想よりも低下していた場合は利上げ終了観測が加速するのではないかとドイツHICP(消費者物価指数)の結果に注目です。
ADP雇用統計
米国のインフレ要因の1つに人手不足があるため、雇用統計に注目が集まっています。
昨日発表のJOLTS求人件数では市場予想を大きく下回る結果となっており、求人件数の低下は労働市場に緩みが出てきているのではないかとの思惑に繋がっています。
求人件数の低下が労働市場の緩みにつながっているのか、雇用者数に注目度が高くなっています。
週末のNFP雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計の結果に注目です。
どの程度市場予想を上回る雇用者数が出てくるのか、それとも予想を下回る結果になるのか注目です。
米GDP(改定値)
米国はハイペースで利上げを進めてきましたが経済は底堅くドル買いが進んでいます。
GDP(改定値)が上方修正されれば強い経済が確認され、さらにドルが強くなるのではないかと注目しています。
ただ、今回は改定値なので、市場予想と結果に乖離が出にくいかもしれません。
2)要人発言
先週、ジャクソンホール・シンポジウムを終えて、欧米の参加者も戻ってくる中で要人発言に注目したいと思います。
米国やカナダは追加利上げの可能性、また来年の利下げの可能性について発言に注目しています。
英欧や豪州などは物価高が続く中で景気後退が懸念されており、追加利上げをするのか、利上げ終了はいつなのかに注目しています。
また、日本に関しては円安が進んでおり、円安けん制発言や介入発言が出てくるのではないかと注目しています。
口先介入に関しては、発言のレベル感にも注目しておきたいと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
8月30日(水曜日)
10:30 JPY 田村日銀審議員発言
10:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)、建築許可件数
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
21:15 USD ADP雇用統計
21:30 USD 米GDP(改定値)
23:00 USD 米中古住宅販売保留
23:30 USD 原油在庫量
8月31日(木曜日)
10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI