ADP雇用統計・ISM非製造業景況指数に注目! 「7月3日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月3日

ADP雇用統計・ISM非製造業景況指数に注目! 「7月3日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日発表された5月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が814.0万件と予想の791.0万件を上回ったことでドル買いを支えたました。

ただ、雇用統計などを控えて積極的に動きにくい展開が続いています。

 

本日はADP雇用統計やISM非製造業景況指数など米重要指標が予定されているので、それぞれの結果と結果を受けてドル円が上昇した際に介入があるのか併せて注目したいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

ADP雇用統計

週末の雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計に注目です。

FRBも雇用市場に注目しており、市場予想・前回値を下回る結果となれば利下げ期待に繋がるのではないかと思います。

また、大きく下回り10万人を割り込むような結果となれば米国の景気悪化が懸念され株価下落にも繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

ISM非製造業景況指数

景気の悪化がチラホラと見え始めて利下げ時期が9月なのか11月なのか注目されてる米国、景気の先行指標として注目されるISM非製造業景況指数の結果が市場予想を下回るような結果となれば、景気悪化の可能性から利下げ期待たが高まるのではないかと注目しています。

特に米国GDPの大半を占めるサービス業が悪化していれば利下げ期待は高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

2)金融政策議事要旨

 

FOMC議事要旨

FRBは利下げ時期が9月なのか11月なのか注目されています。

議事要旨の中で利下げ時期のヒントがあるのか注目です。

利下げについて出てくる可能性は低いですが、少しでもヒントがあった場合は大きく反応するのではないかと思います。

 

 

 

3)要人発言

 

各国中銀が利下げ(追加利下げ)を実施するのか、年内何回の利下げを予想しているのか、各国要人の発言に注目です。

 

FRBは9月もしくは11月利下げスタートで、年内1回利下げなのか2回利下げなのか注目されています。

先日のドット・チャートでは年1回の利下げ予想となっています。

年2回の利下げ、9月利下げスタート観測が高まればドル売りが進むのではないかと思います。

 

ECBは先日利下げを決定し、のこり年2回の利下げ予想が多いのではないかと思っています。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっています。

8月利下げに向けてMPCメンバーの発言に注目です。

順調に利下げに前向きな発言が出てくるようであれば8月利下げが間違いなくなるのではないかと思います。

 

カナダは先日の強いCPI(消費者物価指数)を受けて、追加利下げ期待が後退しています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

4)リスク要因

 

円安・介入警戒

ドル円は1986年以来37年ぶりの円安水準となっています。

円安が進んだ場合に円買い介入が実施されるのか注目。

口先介入のレベルは高い水準まで来ており、いつ介入が実施されてもおかしくない状況です。

三者会談やレートチェックなどのヘッドラインや、なんちゃって介入などに注目しておきたいと思います。

また、高値を更新した場合にはまとまったストップや新規注文があり、急変する可能性にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

フランス下院議会選挙

第1回フランス下院議会選挙ではルペン氏率いる極右政党が大躍進しました。

ただ、決選投票は週末に持ち越されます。

週末に向けてフランスの政局がどのように動くのか注目です。

このままいけば極右政党が第1党となる可能性が高いですが、中道と左派が連立を組んで与党となる可能性もあります。

決選投票に向けて政治駆け引きに注目です。

仮に極右政党が第1党となった場合はフランスの財政拡大、極右政党の躍進が欧州全体に広がる可能性があります。

選挙結果がどこまで欧州に影響するのか注意しておきたいと思います。

 

 

 

英国総選挙

英国は今回の総選挙で政権交代がメインシナリオとなっています。

順当にいけば政権交代で、織り込み済みのマーケットは無風通過となるのではないかと予想しています。

与党が予想以上に善戦し、結果が不透明となった場合はポンドに影響が出るので注意だけはしておきたいと思います。

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

 

7月3日(水曜日)

 

米国株式市場・債券市場短縮取引(独立記念日前日)

ECB主催の国際金融会議「ECBフォーラム」

 

10:45 CNY 財新サービス業PMI

16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)

18:00 EUR チポローネECB専務理事発言

19:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト発言

20:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

21:15 USD ADP雇用統計

21:30 USD 米失業保険申請件数、貿易収支

21:30 CAD カナダ貿易収支

22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)

23:00 USD ISM非製造業景況指数

23:30 USD 原油在庫量

 

 

7月4日(木曜日)

 

03:00 USD FOMC議事要旨(6月12日分)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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