2023年2月28日
BOE要人発言に注目! 「2月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、英国がEUから離脱して以降EUとの間で争っていた「北アイルランド議定書」について合意したと報道。
報道を受けてポンドは大きく上昇しています。
ただ、スナク英首相とフォンデアライエン欧州委員長の間で合意しただけで、英国内の合意を取り付けられなければポンドは全戻しする可能性があります。
本日は欧州の物価指標やカナダのGDP、要人発言が予定されているので注目したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
カナダGDP
カナダは先日発表されたCPI(消費者物価指数)が予想を下回ったことで、利上げ停止が注目されています。
カナダGDPが予想を下回るようなことになれば、利上げによるカナダ景気の後退が確認され、利上げ停止の可能性が高くなるのではないかと思います。
利上げ停止の可能性が高まれば、主要中銀では先行して利上げ停止となりカナダドル売りが進むのではないかと注目しています。
豪四半期GDP
RBA理事会で追加利上げがあるのか、経済指標に注目が集まっています。
四半期GDPが予想以上に弱い結果となるとRBAによる追加利上げがしにくい状況となります。
GDPの結果と、結果を受けて豪金利がどうなるのか注目です。
2)要人発言
FRB
12月のFOMCでドットチャートからFRBのターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%と予想されています。
2月FOMCの利上げでFRBの金利は4.75%となっており、あと2回の利上げでターミナルレート(利上げの最終水準)に達します。
雇用統計、CPI(消費者物価指数)、製造業・サービス業・総合PMIの速報値、PCEデフレーターが予想以上の結果となり、6月利上げの可能性が50%を超えています。
今週もISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数などの結果を受けて、どのような発言が出てくるのか、利上げ期待が高まるのか注目しています。
ECB
ECBは先日の理事会で3月の0.5%利上げを示唆しており、5月以降は0.50%かもしれないし0.
ターミナルレート(利上げの最終水準)は3.7%程度が予想されています。
ECB要人発言から、5月以降の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。
また、今週はECB理事会議事要旨が発表されます。
議事要旨からターミナルレート(利上げの最終水準)や5月以降の利上げについてのヒントを見つけたいと思います。
BOE
英中銀は先日の金融政策発表で「インフレがピークに達した可能性がある
雇用統計では人手不足が確認でき、予想以上の賃金上昇が確認できています。
予想以上の賃金は人件費高騰で物価高に繋がるため、CPI(消費者物価指数)は予想を上回るのかと思われましたが、結果は予想を下回りました。
CPI(消費者物価指数)の下振れを受けて英中銀要人がどのような発言をするのか注目です。
インフレ後退について発言が出てくるようであれば利上げペースが後退、逆にインフレ警戒感などの発言が出てくるようであれば利上げペースが進むのではないかと注目しています。
日銀
先週の次期日銀総裁候補植田氏の衆議院所信聴取・質疑では、今まで通りの発言で日銀の緩和政策継続について発言。
インフレは一時的で来年には2%を下回ると発言しています。
今週も3月日銀金融政策決定会合について、4月以降の植田次期日銀総裁のもとでの金融政策についての発言に注目です。
YCC(イールドカーブ・コントロール)の調整や撤廃に関する発言、出口戦略・金融正常化について発言が出てくるようであれば、円高が進む可能性があるので注目です。
◎本日のイベントスケジュール
2月28日(火曜日)
09:30 AUD 豪小売売上高
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)・GDP(改定値)
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(速報値)
19:15 GBP カンリフBOE副総裁発言
21:15 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
21:30 GBP マンBOE外部理事発言
22:30 CAD カナダGDP
3月1日(水曜日)
00:00 USD 米消費者信頼感指数
04:30 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
09:30 AUD 豪四半期GDP
10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI
10:45 CNY 財新製造業PMI