2020年2月16日
COVID-19(新型コロナウイルス)+経済指標多数が注目の1週間! 「2月17日週の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週はユーロ売りが加速、ドイツの政治不安が大きな要因です。
また、大きなニュースのほとんどはCOVID-19(新型コロナウイルス)に関するもの。
マーケットは織り込んでいるものの、これ以上感染者拡大などが起きてくると再度リスクオフになる可能性が出てきます。
中国や日本、オセアニアなどリスクを嫌う資金が米ドルに集まり、ドル高が進んでいます。
ドル高は節目となる水準まで上昇していることから、米国からはドル高牽制発言が出てくるんじゃないかと注視しています。
今週も引き続きCOVID-19(新型コロナウイルス)が注目されそうです。
目次
◎今週の注目点
1)COVID-19(新型コロナウイルス)
中国経済
中国では情報統制したことで感染が拡大したのではないかという、共産党批判が出てきています。
共産党は共産党に対する批判が高まってくることを一番恐れていることから、いろんな手を使い民衆の怒りを抑えようとしてくると思います。
株価の下落を支え、経済対策や感染対策を取ってくると思います。
ただ、それで抑えられないようであれば中国経済は大きな打撃を受け、世界中の経済に影響を与えてしまいます。
現在以上に中国経済が冷え込むのかどうかに注目が集まります。
日本経済
日本ではクルーズ船だけでなく国内でも感染者が拡大しています。
特に注目なのは、クルーズ船の乗客の行方と、国内の3次感染者、重症・死者数です
クルーズ船の乗客をどのように受け入れていくのか、また、国によってはチャーター機で迎えにくるようなので、どこから運ぶのかに注目しています。
国内感染者で、中国渡航歴もなく(1次感染)、渡航歴のある人との濃厚接触もなく(2次感染)、どこで感染したのかわからないという3次感染者が出始めています。
3次感染者が拡大していくようになると、本格的に感染拡大を止めることが難しくなり中国のように感染者が急拡大していくようになります。
また、先週は肺炎による死者が国内でも出てきてしまいました。
発症しても適切に治療をしていれば重症化しにくく、死亡しづらいということが安心感につながるのですが、重傷者や死亡者が増えてくるようであれば、不安感が広まりパニックになる可能性が出てきます。
上記のようなことから、感染者が拡大(3次感染者)や重傷者・死亡者が増えてくるようになると海外からの渡航者が減り、インバウンドは激減、海外からの部品や材料が輸入しづらくなり完成品が出来ないなど経済的損失が大きくなってしまいます。
上記3点に今週は注目したいと思います。
その他、オリンピックが開催されるのか、開催した場合、予定した参加国が参加するのか、観光客はくるのかに注目が集まります。
この辺りが減るのではないかとみられ、海外投資家が日本株から撤退しているとの情報も出てきています。
本格的にオリンピック開催が危うくなってくると、さらに日本市場からの撤退が加速する可能性があるので注目しておきたいと思います。
欧州経済
中国経済が冷え込むと、中国人の収入低下、中国人による消費の低下につながってしまいます。
中国からの消費が減ると、欧州(特にドイツ)は中国からの消費が大きいため、中国経済の低下は欧州の経済低下につながってしまいます。
政治不安を抱えていることから、経済の低下はユーロ売りが加速します。
要注目です。
2)経済指標・要人発言
今週は経済指標が多数予定されています。
FOMC・ECB・RBA議事要旨
それぞれの中銀政策金利決定過程と、今後の政策予定、経済見通し、政策判断ポイントなどに注目しています。
英・カナダCPI(消費者物価指数)
CPI(消費者物価指数)は政策判断に大きな影響を与える指標なだけに、大きく動く可能性が高いです。
特に利下げが期待されている英国や、中立ではあるものの指標結果次第で政策転換の可能性があるカナダのCPI(消費者物価指数)は特に注目です。
英・豪雇用
雇用も上記CPIと同じく、政策判断に使われる指標なので注目です。
豪州は先日の理事会で失業率に注目するようなことを言っていたので、特に注目です。
英国は物価高が気になるところなので、所得と物価の関係が注目されています。
欧州PMI
週末にフランス・ドイツ・ユーロ圏の製造業・サービス業・総合PMIが発表されます。
今週発表される製造業・サービス業・総合PMIは速報値なので、予想と結果が乖離する可能性が高く、ユーロが大きく動く可能性があります。
注目しておきたいと思います。
要人発言
週前半はユーロ圏・EU財務相会合、週末はG20財務相・中央銀行総裁会議など要人が集まるイベントがあります。
その他でも要人発言が多数予定されています。
政策判断に影響する要人が多く予定されていいるので、要注目です。
3)トルコ政策金利発表
トルコ中銀はエルドアン大統領の圧力に負け利下げを続けるのではないかとみられ、トルコリラは売られています。
今週発表の政策金利も予想はわかれています。
直前で利下げ予想がどうなるのか、本当に予想通りになるのか、トルコリラの水準は節目を守ることが出来るのか、この辺りを注視していきたいと思います。
◎今週のイベントスケジュール
2月17日(月曜日)
米国・カナダ休場
ユーロ圏財務相会合
08:50 JPY 国内総生産・GDP
23:00 EUR レーンECB専務理事発言
2月18日(火曜日)
EU財務相会合
09:30 AUD 2月RBA理事会議事要旨
17:30 SEK スウェーデン失業率
18:30 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
19:00 EUR ドイツ・ユーロ圏ZEW景況感指数
2月19日(水曜日)
08:50 JPY 日貿易収支
17:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
18:00 EUR ユーロ圏経常収支
18:30 GBP 英CPI(消費者物価指数)
20:00 TRY トルコ政策金利発表
22:10 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言(2021年投票権)
22:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(2020年・2022年投票権)
22:30 USD 建築許可件数
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
2月20日(木曜日)
01:45 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言(2020年投票権)
03:30 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言(2020年投票権)
04:00 USD FOMC議事要旨(1月29日分)
06:30 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言(2021年投票権)
09:30 AUD 豪雇用者数増減・失業率
16:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)
18:30 GBP 英小売売上高
19:30 EUR デギントスECB副総裁
21:30 EUR ECB理事会議事要旨(1月23日分)
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景況指数
22:30 CAD カナダ新築住宅価格指数
2月21日(金曜日)
イラン議会選挙
01:30 USD 原油在庫量
07:00 AUD 豪サービス業・製造業PMI
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:30 GBP 英国製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
22:30 CAD カナダ小売売上高
22:35 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言(2020年投票権)
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI
2月22日(土曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議
民主党党員集会(ネバダ州)
00:00 USD 中古住宅販売戸数
00:15 USD ブレイナードFRB理事発言
02:00 EUR レーンECB専務理事発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
03:30 GBP テンレイロBOE外部理事
03:30 USD クラリダFRB副議長発言
03:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(2020年・2022年投票権)
2月23日(日曜日)
ドイツ・ハンブルグ特別市議会選挙
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