2023年1月12日
CPI(消費者物価指数)の結果に注目! 「1月12日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は本日発表のCPI(消費者物価指数)を控えて様子見ムードが強い1日でした。
本日は注目のCPI(消費者物価指数)の発表が予定されています。
今週最大のイベントではないかと思っています。
また、その後にバイデン大統領がインフレと経済について会見するとの予定もあるようで、CPI(消費者物価指数)の結果を受けての発言であればマーケットの関心も高いのではないかと思っています。
今日は良く動く1日ではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)米CPI(消費者物価指数)
FRBは物価高を抑制するために利上げを継続するとタカ派姿勢を示しています。
予想以上の物価だった場合はさらに利上げ継続の可能性が高まりドル買いが進むのではないかと思います。
逆に予想以下だった場合は利上げ幅の縮小期待が高まりドル売りが進むのではないかと思っています。
FRBの利上げ終了にマーケットは注目しており、先週の雇用統計で平均時給が低下したことからインフレ低下の期待が高まっています。
今回のCPI(消費者物価指数)が予想よりも低下していた場合は売りがイッキに加速するのではないかと注目しています。
2)要人発言
FRB
直近の米国指標は予想を下回ることが多く、インフレ低下・景気悪化を示すことが多くなってきています。
ただ、FOMCメンバーはタカ派な発言が続いており、ドルをギリギリ支えている状況です。
FOMCメンバーの発言がハト派になり始めるとイッキにドル売りが加速する可能性が高いのでハト発言に注目です。
ECB
12月のECB理事会でラガルドECB総裁は景気後退よりも物価抑制を優先させると、タカ派姿勢を示しています。
欧州の物価高は米国以上で、利上げ開始も米国よりも遅かったことから、もう一時利上げを継続するのではないかと思っています。
ECBメンバーがそろってタカ派なのか、それとも物価より景気悪化を重要視するメンバーがいるのか、発言内容に注目です。
英中銀
英政府は緊縮財政で景気にブレーキをかけている状況です。
そのため12月の金融政策決定会合ではハト派姿勢を示しています。
9名のMPCメンバーの中には据え置きを支持したメンバーもいました。
2月の会合で利上げをするのか、据え置きなのか、どのくらいハト派がいるのか、英中銀MPCメンバーの政策スタンスに注目です。
日銀
12月の日銀金融政策決定会合でサプライズのYCC(イールドカーブ・コントロール)の金利誘導幅変更でイッキに円高が進みました。
出口戦略の第1歩ではないかとマーケットは注目していますが、黒田日銀総裁は記者会見で出口戦略は否定しています。
先週の関係者の発言として、「日銀はイールドカーブコントロール(YCC)の再修正は急がな
このまま状況を維持するのか、それとも出口戦略に向かうのか、日銀関係者の発言に注目です。
また、次期日銀総裁の行方と、候補者の政策スタンスにも注目です。
◎本日のイベントスケジュール
1月12日(木曜日)
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)
14:00 JPY 日銀地域経済報告(さくらレポート)
21:30 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)・失業保険申請件数
1月13日(金曜日)
00:00 USD バイデン米大統領発言(インフレと経済について会見)
01:30 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
02:00 GBP マンBOE外部理事発言
02:40 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
03:00 USD 米30年債入札