2024年3月7日
ECB理事会に注目! 「3月7日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米国で15地区の大統領予備選挙が集中する「スーパーチューズデー」でトランプ前大統領が14地区で勝利し、共和党候補の指名
ADP雇用統計は14.0万人増と予想の15.
注目されていたパウエルFRB議長の議会証言は「これまでに示した内容に沿ったもの」
カナダ中銀は市場予想通り政策金利を5.00%に据え置くことを決定し、声明文や記者会見で「本日の
本日はECB理事会に注目です。
また、パウエルFRB議長の議会証言がありますが、冒頭の部分は昨日と同様の内容になると思うので、質疑応答で新しいことが出てこないかに注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
ECB理事会
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:利下げ時期のヒントとスタッフ予想
今回のECB理事会は据え置きが予想されています。
注目は声明文と記者会見から利下げ時期のヒントが出てこないかと、四半期に一度発表される経済見通しのスタッフ予想です。
4月もしくは6月の理事会で利下げが実施されるのではないかと予想されており、利下げ実施に向けたヒントが出てこないか注目です。
また、今回の理事会では四半期に一度のスタッフ予想が発表されます。
GDPやインフレ見通しが発表され、前回よりも下方修正されるようであれば利下げ期待が高まるのではないかと思います。
2)経済指標
米失業保険申請件数
雇用市場に注目が集まっている中で、失業保険申請件数は毎週発表されることから雇用の先行指標として注目されています。
失業保険申請件数の中でも新規申請件数よりも継続申請件数に注目です。
継続申請が増えてきているということは、就職できない状態が続いているということで失業率の悪化に繋がるのではないかと思います。
3)政治
バイデン大統領一般教書演説
一般教書演説は米大統領が1年間の内政・外交など政策全般にわたる方針を連邦議会で表明することから注目されています。
大統領選挙を控えたバイデン政権が今後どのように内政・外交を行っていくのか、マーケットが反応するような内容が出てくるのか注目です。
現在、大統領・上院・下院がねじれ状態だけに、対立が深まるような内容になるのか、譲歩したような内容になるのか注目です。
4)要人発言
欧米英など日本以外は利下げ時期に注目が集まっています。
スイスが一番利下げが近いと予想され、続いてカナダ、その次に欧州、英国と米国が年後半に利下げと予想されています。
いつから利下げがスタートするのか、年に何回利下げがあるのか、利下げに関する発言に注目です。
また、欧州や米国はQT(量的引き締め)終了に関する発言にも注目です。
発言を受けて金利が低下するようであれば通貨売りが進むのではないかと思います。
対して日本は金融正常化に関する発言に注目です。
先週は高田日銀審議員が2%の物価目標達成が近付いたと発言したことで金融正常化が近いと受け止められ、日本の長期金利は上昇し円買いが進みました。
その後、植田日銀総裁が高田日銀審議員の発言を否定したことで再度金利は低下し、円売りが進んでいます。
少しづつ金融正常化を織り込ませていくのであれば、また日銀の誰かが金融正常化に関する発言が出てくるかもしれません。
その際には金利が上昇し円高が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、金融正常化に関する発言ではなく、円安が進んだ場合は介入に関する発言が出てくる可能性もあります。
ドル円は151円付近で推移していますが、152円を超えた場合に実弾介入があるのか、それまでの口先介入のレベル感と併せて注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月7日(木曜日)
バイデン大統領一般教書演説
09:30 AUD 豪貿易収支
10:30 JPY 中川日銀審議員発言
22:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想発表
22:30 USD 米失業保険申請件数
22:30 CAD カナダ建築許可件数
22:45 EUR ラガルドECB総裁記者会見
3月8日(金曜日)
00:00 USD パウエルFRB議長発言(上院議会議会証言)
00:00 EUR ラガルドECB総裁発言
01:30 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言