2025年3月6日
ECB理事会とトランプリスクに注目! 「3月6日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は欧州各国によるウクライナ
独長期金利の大幅
米国はウクライナとの情報共有を打ち切った
また、米ホワイトハウスのレビット報道官が4日に発
本日はECB理事会や米国の失業保険申請件数が予定されています。
昨日同様にウクライナや関税に関するトランプ大統領を中心としたリスク要因によってボラティリティが高くなる可能性があります。
指標と合わせて注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
ECB理事会
注目度:高い
織り込み度:0.25%利下げを織り込み済み
バイアス:ユーロの上値重い
ポイント:ターミナルレート(利下げの最終水準)
ECB理事会は追加利下げが織り込まれています。
注目は、今回の利下げが満場一致なのか、ターミナルレート(利下げの最終水準)をどの辺に考えているのかです。
中立金利に近づいてきている状況でタカ派の理事は利下げに反対する可能性もあるのではないかと思います。
記者会見などで反対する理事がいたのかに注目したいと思います。
また、今後の追加利下げについてどのように考えているのか、ターミナルレート(利下げの最終水準)に注目したいと思います。
追加利下げの可能性が後退するようであればユーロが底堅くなってくるのではないかと考えています。
2)経済指標
米失業保険申請件数
失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用指標の先行指標として注目されています。
失業保険申請件数が悪化すれば失業率の悪化につながる可能性が高く、ドル売りが進む可能性があり注目しています。
3)リスク要因
関税リスク
トランプ大統領はカナダやメキシコ、中国に対しての関税について4月に先送りすると言っていましたが、先週SNSで3月4日に関税を発動すると発信しました。
関税を外交・交渉の材料として使っているトランプ大統領は、関税の発動について二転三転しています。
3月4日に関税発動にサインしましたが、今度は4月2日に関税調整との話も出てきました。
中国やカナダは米国の関税に対して報復関税を発表しています。
その他、欧州(EU)に対しても関税を課すとしており、どのような内容や日程になるのか注意しておきたいと思います。
ウクライナ問題
先週末にゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談が行われましたが、口論となり決裂しました。
これにより、今後の米国のウクライナ支援に変化が出てくるのか、トランプ大統領とプーチン露大統領が近づくのか、ウクライナを取り巻く環境に注目です。
米国がウクライナ支援をやめるとなると欧州の負担が大きくなり、ロシアは優位になる可能性があります。
そうなるとウクライナ問題によるリスクが高まる可能性があるので注意しておきたいと思います。
昨日ウクライナとトランプ大統領は、再度ウクライナの鉱物資源取引の話が持ち上がっています。
このままウクライナと米国の間で話がまとまるのかに注目しておきたいと思います。
通貨安発言
トランプ大統領は「日本と中国が
これを受けてドル円は大きく下落しました。
トランプ大統領はドル安のほうが米国の競争力が高まることからドル安を好みます。
今後も日本や中国に対して、もしかすると欧州に対しても通貨安政策に関する発言が出てくるかもしれません。
発言を受けて為替市場が大きく反応することもあるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月6日(木曜日)
EU特別首脳会議
20:00 TRY トルコ中銀政策金利
22:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想発表
22:30 USD 米失業保険申請件数
22:45 EUR ラガルドECB総裁発言(記者会見)
22:45 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言
3月7日(金曜日)
05:30 USD ウォラーFRB理事発言
09:00 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言