ECB理事会に注目! 「10月17日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年10月17日

ECB理事会に注目! 「10月17日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は英CPI(消費者物価指数)が発表され、市場予想を大きく下回る結果からポンドは大きく売られました。

 

ダウ平均が史上最高値を更新するなど、米国株相場が底堅く推移すると、投資家のリスク志向改善を意識した円売り・ドル買いが進み、ドル円は4時過ぎに一時149.81円と日通し高値を更新しました。

 

本日は今週最大の注目イベント、ECB理事会が予定されています。

米国では失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数などの指標が予定されています。

夜にイベントが集中しているので、イベント時間には急変動に注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

RBA理事会

注目度:かなり高い

織り込み度:0.25%利下げを織り込み済み

バイアス:ユーロの上値重い

ポイント:利下げ幅と利下げペース、利下げの最終地点

 

今回は0.25%の追加利下げが予想されていますが、一部では0.5%の大幅利下げの予想もありました。

仮に0.5%の大幅利下げが決定された場合は大きくユーロ売りが進むのではないかと思います。

注目は声明文や記者会見で次回12月の理事会で利下げがあるのか、来年の利下げペースや利下げ回数がどのくらいなのかです。

ECBのハト派姿勢が強くなればユーロの上値が重くなるのではないかと思います。

 

 

 

2)経済指標

 

米失業保険申請件数、小売売上高、フィラデルフィア連銀製造業景況指数

雇用指標の先行指標として注目されている失業保険申請件数、景気の状況を確認する小売売上高やフィラデルフィア連銀製造業景況指数が同時発表されます。

中でも注目度の高いのは失業保険申請件数ではないかと考えています。

強弱入り混じる結果となれば、失業保険申請件数の結果の方向に進むのではないかと思い注目しています。

 

 

 

3)要人発言

 

次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。

 

FRB

FRBは強い雇用統計などを受けて大幅利下げやハイペース利下げ期待が後退しています。

年内0.5%(0.25%×2回)の利下げを織り込んでいます。

タカ派の発言が多く出てくるのか、それともハト派の発言が出てくるのか、発言内容を受けて利下げ期待に変化が出てくるのか注目です。

 

 

 

ECB

ECBは11月理事会で追加利下げの可能性が高まっています。

0.25%利下げなのか、大幅利下げの可能性があるのか、12月理事会でさらに追加利下げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

BOE

英中銀は前回会合で多数の据え置き票から据え置きが決定されました。

ただ、先日のベイリーBOE総裁のハト派発言で利下げ期待が急浮上してきました。

MPCメンバーから追加でハト派発言が出てこないか、利下げ期待が高まるのか発言内容に注目です。

 

 

 

RBA

RBAは主要中銀の中で唯一タカ派の中銀です。

他国と同調して利下げを進める必要はないとの姿勢を示しており、利下げ時期はもう少し先なのではないかと思います。

RBA要人からハト派な発言が出てこないか注目です。

 

 

 

RBNZ

RBNZは先日の理事会で0.5%の大幅利下げを決定しました。

RBNZの年内理事会は11月が最後となり、次は来年2月まで理事会がありません。

そのため11月理事会でも予防的に大幅利下げを進める可能性があるのではないかと予想されています。

大幅利下げについて発言が出てこないか、発言内容に注目です。

 

 

 

BOC

カナダは連続利下げを決定しており、来週の会合でも利下げを決定するのではないかと予想されています。

一部では0.5%の大幅利下げの可能性も予想されており、CPI(消費者物価指数)の結果次第では大幅利下げの可能性が高まるのではないかと注目されています。

経済指標の結果、CPI(消費者物価指数)の結果を受けて大幅利下げに前向きな発言が出てこないか注目しておきたいと思います。

 

 

 

日銀

日銀は追加利上げに注目が集まっています。

年内に追加利上げの可能性があるのか発言内容に注目です。

また、じわじわと円安が進んでおり、円安牽制発言も出始めています。

口先介入を含めた円安に対する発言にも注目しておきたいと思います。

 

 

 

4)リスク要因

 

イスラエルがイランに向けて報復攻撃をするのではないかとの報道が出ています。

一昨日の一部報道で、核施設や石油施設への攻撃はしないと報じられリスクオフは後退しましたが、核施設や石油施設への攻撃があるとのヘッドラインが出てくれば再度リスクオフが進む可能性があります。

中東情勢の悪化からホルムズ海峡の閉鎖や中東全面戦争に発展しないか、中東リスクに注意しておきたいと思います。

中東情勢に関するヘッドラインには注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月17日(木曜日)

 

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)

20:00 TRY トルコ中銀金融政策発表

21:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文発表

21:30 USD 米失業保険申請件数、小売売上高、フィラデルフィア連銀製造業景況指数

21:45 EUR ラガルドECB総裁発言(記者会見)

 

 

10月18日(金曜日)

 

00:00 USD 原油在庫量

00:00 USD クールズビー・シカゴ連銀総裁発言

05:00 GBP ウッズBOE副総裁発言

08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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